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見逃していたビギン・ジャズの快作 アラン・ジャン=マリー

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Alain Jean-Marie  GWADA RAMA.jpg

ジャズCDショップに足を向ける機会が、ずいぶん多くなった気がします。
この前、アウトレットのコーナーをパタパタとめくっていたら、
アラン・ジャン=マリーのビギン・ジャズのアルバムを発見しちゃいました。

あー、そういえば、だいぶ前にアラン・ジャン=マリーの69年デビュー作のCDが
再プレスされて出回っているのに気付いたのも、このお店だったっけか。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-12-03

ジャズ・ファン好みのスタンダードを演奏したピアノ・トリオなどで、
フレンチ・ジャズの粋なピアニストと思われている
アラン・ジャン・=マリーですけれど、
カリブ音楽ファンにとっては、なんといってもグアドループ島出身の、
ビギン・ピアニストのマエストロとして認識されていますよね。

今回見つけた09年作も、内容はフレンチ・カリブのクレオール・ジャズ。
アランのピアノ、ベース、ドラムスに、
グアドループのグウォ・カのグループのパーカッショニストを加えたカルテット編成で、
ビギン、マズルカ、グウォ・カなど、
アンティーユ色全開のレパートリーを聞かせてくれます。
カッサヴのデュヴァリュー&デシムスが作曲したズーク・ナンバーもやっていますよ。

う~ん、こんなアルバムが出ていたとは、知りませんでしたねえ。
アウトレットに出てたくらいだから、ジャズのショップでは売れなかったんでしょう。
ワールドのショップで扱うべきアイテムを、バイヤーが売り先を間違えた感ありあり。

09年作だから、この当時で64歳ですか。
ピアノのタッチに衰えは、まったく感じさせませんね。
昨年、トニー・シャスールのラ・シガールでのデビュー30周年ライヴで、
アランがゲストに招かれて1曲弾いていましたよね。
ソロの運指にややもたつきが感じられ、お年を召した感がありつつも、
左手のタメの利いたリズム感に、いぶし銀な味わいがあって、
う~ん、さすがだなあとウナったばかり。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-03-06

あの時より十年近く若いので、プレイもかくしゃくとしているし、
老練な味わいもたっぷり。ビギン・ジャズのファンにはたまらない快作です。

Alain Jean-Marie "GWADA RAMA" Thierry Gairouard Production TG/OM01 (2009)

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