ぜんぜんお日様が顔を見せませんねえ。
7月に入ったら、夏どころか季節が逆戻りしたような梅雨寒になってしまって、
職場で半袖シャツを着てるのがぼくだけで、一人クールビズかよという、
恥ずかしいことになっています。
まあ、通勤でウォーキングするぶんには、ぜんぜん寒くないし、
本人的にはノー・プロブレムなのではありますが。
6月までせっかく夏気分の音楽でウォ-キングしてたんですけれど、
すっかり音楽も梅雨対応に替えている今日この頃。
そんな梅雨寒の時期には、これまたぴったりというアルバムに出会いました。
オースティンのビートメイカー、ザ・デルズのジャズ・サンプリング・ビーツ作品。
50年代のジャズ・レーベル、
ベツレヘムあたりのジャケット・デザインを思わせるムードが、
この音楽の内容を、的確に表現しています。
ラッパー不在のインストのビート・アルバムで、いわゆるジャジー・ヒップホップ、
ヒップホップ感覚のラウンジ・ミュージックですね。
傘をさしていても、腰下をびっしょりと濡らしてしまう、
しとしと雨の中をウォーキングするBGMには、ぴったりです。
ローズやシンセの鍵盤がたゆたうサウンド、温かみのある箱物ギターの響き、
フックの利いたビートの刻みや、地の底を這う重いベース・ライン、
そして全編にかぶさるレコードのチリ音、そのすべてが美しく、耳に心地良いんです。
ジャジー・ヒップホップって、梅雨時に合うよねえ。
サウンド・プロヴァイダーズもこの季節の定番。
そういえば、また最近再プレスしたらしく、CDショップに並んでいました。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-11-14
ところで、収録トラックには、
‘2:11AM Ikebukuro’ ‘Rainy Day In Japan’ なんてタイトルもあって、
この人、日本に住んでいたことがあるんでしょうか?
The Deli "JAZZ CAT" Cold Busted BUSTED163CD (2018)