Quantcast
Channel: after you
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

シャッフル・ブギーからスカへの道のり プリンス・バスター

$
0
0
Prince Buster  ROLL ON CHARLES STREET.jpg

う~ん、この時代のスカは、やっぱサイコーですね!
スカ誕生期に活躍した名プロデューサー、
プリンス・バスターの仕事をセレクトしたコンピレーション。
未発表曲/テイクだけでたっぷり11トラックも収録した、
貴重なリイシュー・アルバムなんですが、マニア向けの編集とはなっておらず、
プリンス・バスターがいかに重要人物だったかを浮き彫りにした名編集盤です。

ローランド・アルフォンソ、ババ・ブルックス、レイモンド・ハーパー、
レスター・スターリングなどジャズ出身のミュージシャンたちによる
ジャズ色の濃い演奏からスタートし、次第にR&Bの影響を受けて
スカのスタイルが確立されていく60年代前半の様子が、
手に取るようにわかる選曲となっているんですね。
時代を追って編集した曲の流れが実に見事で、
プリンス・バスターがジャマイカ音楽に残した軌跡をくっきりと捉えています。

シャッフルのブルースにスカのビートを萌芽させている、シャッフル・ブギーと称される
オープニングの‘Pink NIght’ から、もうゴキゲン!
続く「A列車で行こう」のカヴァーも、ジャマイカン・ジャズがスカに変容していく瞬間を
捉えた名演といえます。どちらも未発表曲というのが驚きですけれど、
バスターのサウンド・システムでプレイするサウンド・マンだけに手渡されていた
ダブ・プレートとして有名なトラックだそうです、

さらに、ニュー・オーリンズR&Bのヒューイ・スミスのカヴァーを挟み、
バスターの代表曲‘Rude Rude Rude (Don't Throw Stones)’ がウナりますねえ。
ラテン・ボレーロの大スタンダードの「キサス・キサス」が、
ジャマイカのルードボーイ・チューンとして蘇った痛快なトラックです。
ほかにもドン・ドラモンドのトロンボーンをたっぷりとフィーチャーした曲など、
ほぼスカタライツといってよいトラックもあります。

久しく聴いていなかったヴィンテージの香り高いクラシック・スカの名セレクション、
堪能いたしました。

Prince Buster 「ROLL ON CHARLES STREET」 Rocka Shaka RSPBCD001

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>