いぇ~い! ついにオベイの81年作“EYI YATO” のCD見っけ!
キング・サニー・アデとともにジュジュの一時代を築いたエベネザー・オベイのレコードで、
ゆいいつCDが手に入らなかったんですよ。
オベイのレコードは、ナイジェリア現地ですべてCD化されていることがわかっているのに、
なぜかこの1枚だけ、長いこと見つからなかったんですよねえ。
これでぼくの持っていたオベイのレコードは、すべてCDで完揃い達成!
81年のオベイでは、“AMBITION” とともに愛聴したアルバムです。
(遠藤斗志也さんのディスコグラフィに「1980」とありますが、正しくは81年です)
ワウをかけたファンキーなリズム・カッティングに、
エイト・ビートの割り切ったドラムスのビートが
アフロ・ソウルのニュアンスを打ち出しつつ、
そこにトーキング・ドラムが有機的に絡んで、ジュジュ特有のグルーヴを生み出します。
オベイのジュジュに、ロックのセンスが持ち込まれたレコードでもありましたね。
ジュジュ三羽烏と呼ばれたエベネザー・オベイ、サニー・アデ、デレ・アビオドゥンの
81年を振り返ってみると、アデは名盤3部作として名高い“THE MESSAGE”
“CHECK E” “ARIYA SPECIAL” を、デレはロック色濃い一大傑作
“THE BEGINNING OF THE NEW ERA” を出した年なんですよね。
いやぁ、あらためて、1981年はジュジュ黄金時代のスゴい年だったんですねえ。
三人三様の個性で、シャープでカッコいいアデに、ドスコイ相撲するロックなデレに対し、
オベイののどかでユルさのあるジュジュは、
どこかのほほんとしていて、庶民的な親しみやすさは一番でしょう。
今回はオマケで、久しぶりとなる新作も同時に入手しました。
『70歳記念』アルバム以来のスタジオ録音かな?
オベイがゴスペルに転向して以降のアルバムは、正直あまり熱心に聴いていませんが、
出来は思ったほど悪くなかったです。
ただ、曲に起伏がなく、アレンジも平板。一本調子なのが、ちょっと退屈かな。
ジュジュが沸点を迎えた81年の“EYI YATO” とは、比べるまでもありませんでした。
Chief Commander Ebenezer Obey & His Inter-Reformers Band "EYI YATO" Obey OCD508 (1981)
Evang. (Prof.) Ebenezer Obey-Fabiyi "I NO DIE O! (OBEY O KU 2020)" Obey no number (2020)