Quantcast
Channel: after you
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

70年代MPBふたたび ブルノ・バレート

$
0
0
Bruno Barreto.jpg

フィロー・マシャードを思わせる1曲目で、ぎゅっと胸をつかまれました。
続く2曲目も、柔らかなサウンドに甘いメロディで、
もっとも良質の70年代MPBを聴くかのよう。この2曲ですっかりマイってしまいました。
本作の主役ブルノ・バレートは、83年ニテロイ生まれの若きパーカッショニスト。
テレーザ・クリスチーナのグルーポ・セメンチのメンバーで、
これがソロ・デビュー作だそうです。

そのテレーザ・クリスチーナとグルーポ・セメンチに
アルリンド・クルスをゲストに迎えたサンバあり、
オス・チンコアス(懐かしい!)の曲にアダプトしたサンバ・ソウルでは、
サンドラ・ジ・サーがゲストで歌っています。

アルバムを通して印象的なのは、
オシュン、イエマンジャー、オシュマレー、シャンゴー、ナナンなど、
カンドンブレの神々を歌った曲がとても多いこと。
一聴して70年代MPBを思わせたのも、
アフロ・ルーツを見直し、バイーアへ注目が集まった
70年代のMPBに作風が似ているからなんですね。

そういえば、最近はこういうカンドンブレにまつわる曲が、
MPB周辺から聞かれなくなりましたね。なんでだろ。
ブルノくんがパーカッショニストだからなのか、
北東部のマラカトゥも取り上げていて、レパートリーはとてもカラフルです。

アレンジは、パゴージ・ジャズ・サルディーニャ・クラブで
サックスとフルートを担当するエドゥアルド・ネヴィス。
最近MPB作品で活躍している俊英で、アコーディオンの起用が成功しています。
アフロ・ルーツも交えたメロディアスなメロウ・サンバのMPB、嬉しいですね。

Bruno Barreto "ORIGEM" no label no number (2015)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>