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お悔やみ ゲタチュウ・メクリヤ

    エチオピアン・サックスの帝王ことゲタチュウ・メクリヤが、 4月4日に亡くなったとの第一報が飛び込んできました。享年81。 49年のプロ・デビュー以来、68年という長いキャリアを、 サックス1本でまっとうした人生でした。 晩年となった04年から、オランダのポスト・パンク・バンド、ジ・エックスとともに活動し、 欧米の若いロック・ファンから絶大な人気を博したことは、...

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チャルガよ、バルカン・ビートに戻れ エミリア

これ、これ。これですよ。 やっぱりバルカン・ポップは、こういう生音を活かしたフォークロアなサウンドでなくっちゃあ。 ここのところ聴いたセルビアのターボ・フォークは、 どれもこれもEDM寄りのサウンドになっていて、ウンザリさせられていたので、 ブルガリアのポップ・フォークまたの名をチャルガのトップ・シンガー、 エミリアの3年ぶりの新作に、快哉を叫んだのでありました。...

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ミニマル化したコサの伝統音楽 マドシニ

    ミニマル・ミュージックの小品といった趣の、 南アのお婆さんによる口琴、口弓、楽弓のソロ演奏集。 これほど純度の高い伝統音楽を聴くのは、ずいぶんひさしぶりな気がします。 心を落ち着けて耳を傾けると、素朴な楽器から奏でられる、 聖なる響きがじんわりと身体に染み入ってくるようで、 すっかりお気に入りになってしまいました。 6年も前にリリースされていたようなんですけれど、自主制作の南ア盤のせいで、...

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ナイジェリアのガーリー・ポップ ティワ・サヴェイジ

冒頭、いきなりバウンシーなトーキング・ドラムが飛び出てきて、のけぞり。 ヨルバ臭たっぷりのメロディに、ゆったりとスウィングするリズム、 きらきらとしたハイ・トーンのギターに導かれて歌われるのは、 なんと、ジュジュじゃあーりませんか。 え、えぇ~ !? これ、ヒップホップのアルバムじゃなかったの? 続いて2曲目は、アフロビートとヒップホップをミックスしたトラックで、うひゃー。...

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フジにカツを入れたヒップホップ ワシウ・アラビ・パスマ

    おー、やっと手に入りましたよ、ナイジェリアのヒップホップ異色作。 ティワ・サヴェイジはヒップホップじゃなくて、ポップスでしたけれど、 こちらは、正真正銘のヒップホップ。 なんで異色作かといえば、なんと歌っているのが、 フジ・シンガーのワシウ・アラビ・パスマだからなんですね。 ナイジェリアのメディアでも、デビュー・ヒップホップ・アルバムともてはやしていたので、...

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逆境に強いオンナ K・ミシェル

ティワ・サヴェイジを絶賛愛聴しながら、ふと思ったのは、 R&B/ヒップホップの女性シンガーで、 ここ数年ツボにはまったアルバムがぜんぜんないなあということ。 なんて思った矢先、でくわしちゃいました。 K・ミシェルというメンフィス出身のR&Bシンガーの新作。 これが3作目だそうですが、ぼくは初めて知りました。 風船ガムを膨らませた横顔、風船ガムの中には男が閉じ込められ、...

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ソマリとアムハラのルーツをみつめて サバ・アングラーナ

サバは、イタリアで活躍する美人女優さん。 非常に複雑な出自を持つ人で、08年のデビュー作以降、 自身のルーツを掘り下げるアルバムを作ってきましたが、 名義をサバ・アングラーナと変えた4作目にあたる新作は、 ルーツをたどる旅のひとつの成果を示す、充実作に仕上がりました。 サバは70年11月17日、ソマリアの首都モガディシュの生まれ。 当時のソマリアは、69年にシアド・バーレ少将がクーデターを起こし、...

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ディアスポラのサハラウィ アシサ・ブラヒム

西サハラのシンガー・ソングライター、アシサ・ブラヒムの新作。 地味なアルバムなんですけれど、聴けば聴くほどに引き込まれるんですよ、これが。 特に歌がうまいわけでもないのに、すうっと心に入り込んでくる歌声で、 何回か聴くうち、すっかり手放せなくなってしまいました。 デビュー作のしわがれ声に比べると、落ち着きのある和らいだ声に変わって、 歌いぶりも、以前より穏やかになったのを感じます。...

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デザート・ブルース・ギター・アルバム ボンビーノ

ここ数か月ボニー・レイットの新作を、ず~っと愛聴しているんですけど、 ブログの記事を書きそびれてしまって、ちょっと後悔してます。 基本このブログには、気に入ったCDを必ず書き残すようにしているんだけど、 書くタイミングを逃しちゃうことも、たまに起こるんですよね。 おぉ、これはいい!っていう、出会い頭のイキオイですぐ書かないと、 ヘヴィー・ローテションとなったあとでは、熱が冷めちゃうんですよ。...

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O・K・ジャズの詩人、健在 シマロ

    O・K・ジャズで目立たないリズム・ギターを弾く一方で、 名作曲家として重要な屋台骨の役割を果たした御大シマロの新作。 13年にリリースされたものの、なかなか日本に入ってこなかったんですよね。 2枚組セット仕様のものもあるようですが、ぼくが手に入れたのはバラの2枚。 シマロっていくつになったんだっけと調べたら、生年が38年とあるから、 アルバム・リリース時、75歳か。...

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お悔やみ パパ・ウェンバ

    「コンゴのシンガー、パパ・ウェンバ死す」。 4月24日、BBCニュースが流した第一報に、えっ!とびっくりして、 あわててネットで情報を探すと、ウェンバがステージで倒れた時の映像が上がっていて、 雷に打たれるような衝撃をおぼえました。 アビジャンで開催されていた、マヌアボ・ミュージック・フェスティヴァルでのステージ。 4曲目が始まったところだったといいます。...

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アメリカーナ・エレクトロニック・ジャズ ジャーメイオ・ブラウン

アラン・ローマックスがミシシッピの刑務所パーチマン・ファームで録音した、 囚人たちのワーク・ソングをサンプルしたトラックから始まるアルバム。 ほかにも、ヴァージニアで録られたワーク・ソングをサンプルしたトラックもあり、 タイトルが示すとおり、新たなるスピリチュアル・ジャズの誕生を予感させる作品です。 ジャーメイオ・ブラウンというこの若手ドラマー、これが2作目ということで、...

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エチオピア=ジャマイカ=ヨーロッパ・トライアングルの新たな夜明け ブラック・フラワー

ベルギーって、面白いバンドが出てくるなあ。 ムラトゥ・アスタトゥケのエチオ・ジャズにインスパイアされたバンドの登場です。 ブラック・フラワーは、サックス兼フルート奏者のナタン・ダムスをリーダーに、 コルネット兼アルト・ホルン、ドラムス、ベース、キーボードの5人組。 一昨年に出ていた本作がデビュー作だそうです。 エチオ・ジャズをベースに、アフロビートにグナーワなどもミックスしていて、...

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さりげない感傷 李婭莎

久しぶりに中国系の女性歌手に蕩けました。 その繊細な歌いぶり、かすかに幼さを残したひそやかな歌い口に、 胸の動悸がとまらなくなって、困っちゃいましたよ。 台湾で活躍する大陸出身のリー・ヤシャーの3作目にあたる13年作。 上海生まれの大陸の女性歌手が台湾でデビューする、しかも台湾語でって、 非常にビミョーというか、いや、むしろ意志のある立ち位置とも思えますが、 台湾のグラミー賞ともいえる金曲獎で、...

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イングランド魂を伝えて フェイ・ヒールド

北イングランド、キースリー出身のトラッド・シンガー、フェイ・ヒールドの新作。 4人組ア・カペラ・グループ、ウィッチーズ・オヴ・エルスウィックのメンバーだった人ですね。 フィドル奏者のジョン・ボーデンと結婚して出産するまでの間、音楽活動を中断していましたが、 10年にソロ・デビューして、これが4作目。 彼女の最高作に仕上がったといえるんじゃないでしょうか。...

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21世紀のテレコ・テコ トゥコ・ペレグリーノ

リオの路面電車の運転手を、後ろから臨んだモノクローム写真。 これ見て『黒いオルフェ』を思い出すなんて、年寄りの証拠かなあ。 (* 主人公のオルフェはリオ市電の運転手) 中学1年生の時、映画好きの同級生に誘われて、 有楽町の名画座で『黒いオルフェ』を観た時のカンゲキが、いまも忘れられません。 あの映画のおかげで、本当の恋をしたら死ななきゃならんのかと曲解したんだけど、...

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70年代MPBふたたび ブルノ・バレート

フィロー・マシャードを思わせる1曲目で、ぎゅっと胸をつかまれました。 続く2曲目も、柔らかなサウンドに甘いメロディで、 もっとも良質の70年代MPBを聴くかのよう。この2曲ですっかりマイってしまいました。 本作の主役ブルノ・バレートは、83年ニテロイ生まれの若きパーカッショニスト。 テレーザ・クリスチーナのグルーポ・セメンチのメンバーで、 これがソロ・デビュー作だそうです。...

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イベリアン・パーカッション・オーケストラ コエトゥス

パーカッション・ミュージック・ファンにはたまらない、スペインのグループを見つけました。 といっても、スペイン音楽ファンならとっくにご存知でしょうけれど、 初のイベリアン・パーカッション・オーケストラを自称するという、コエトゥス。 スペインのタンバリン、パンデレータをはじめ、 イベリア半島各地のパーカッションを総合化しようという野心的な試みのもと、 アレイクス・トビアスが編成したオーケストラで、...

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恋物語歌い レー・クエン

んも~、ホメちぎるヴォキャブラリーを使い果たしちゃって、なんも言えませんよ。 ティナリウェンとこの人くらいじゃないかなあ、そんな感想を持つのは。 ヴェトナムが生んだ世界最高のバラディアー(おぉ、そこまで言い切るか、自分)、 レー・クエンの新作です。ヴェトナムで3月に発売され、届くのを楽しみにしておりました。 今回も、前作“KHÚC TÌNH XƯA 3 : ĐÊM TÂM SỰ” 同様、...

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王道シャバービの特選幕の内弁当 ナワール・エル・ズグビー

最近、アラブのポップス、聴いてないなあ。 王道のシャバービで、なんかいいのないかしらんと思い立ち、 近作のカタログを検索してたら、 ナワール・エル・ズグビーの新作が出ていることに気づきました。 レバノンのスーパー・スター、ナワールのアルバムも、 そういえばここ十年くらい聴いてないなあなんて思っていたら、 なんと棚に、ちゃんと11年の前作があって、あらららら。...

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