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サハラの蜃気楼 イマルハン

またも新たなるトゥアレグ人バンドの登場です。 イマルハンは、アルジェリア南部の都市タマンラセット出身の5人組。 プレス写真を見ると、皮ジャケにジーンズで決めたルックスでキメていて、 トゥアレグの伝統衣装をまとった先達のバンドとの違いを印象付けています。 ライナーのクレジットを見ると、 13年12月にアルジェで録音された1曲のほかは、...

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還ってきたプエルト・リコ・サルサ ホセー・ルゴ &グアサバラ・コンボ

うぉー、すごい音圧。 ホーンズとパーカッション陣がぐいぐいと押し迫ってくるサウンドに、ノックアウト。 出音イッパツで、とびっきりの一級品のプエルト・リコ・サルサだってことが、 すぐわかるってもんですね。 コンボを名乗ってるけど、サウンドはまぎれもなく、重量級オルケスタですよ。 なんだかここんところ、サルサが還ってきてる感じがしますね。 ボビー・バレンティンの新作もそうでしたけど、...

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サルサでステップを踏んで ロス・エルマノス・ゴンサレス

これまたゴキゲンなサルサですよ。 もう黙ってなんか、聴いてらんない。ステップを踏んじゃいますよ。 どうしちゃったんだ、いったい。サルサ、まじで来てるぞ、風が。 いきなりオープニングから懐かしい声が出てきて、 ええっ?とジャケットを見たら、なんとティト・アジェンの名が書かれているじゃないですか! 昔と変わらぬ、このみずみずしい歌いぶりはどうです。ぜんぜん声が衰えてませんね。...

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センバ若手期待の星 エディ・トゥッサ

センバ若手期待の星、エディ・トゥッサの3作目を数える新作が届きました。 センバ新世代の大傑作といえる前作“GRANDES MUNDOS” から3年ぶりのアルバムです。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-11-12 前々作のデビュー作、前作ともに、 伝説のセンバ・シンガー、ダヴィッド・ゼーの曲を取り上げていて、...

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コンテンポラリー・ジャズ・ミーツ・ビート・ミュージック トニー・マッカスリン

おお、ひと皮むけたかな。 新世代コンテンポラリー・ジャズのテナー・サックス奏者トニー・マッカスリンの新作。 前作“CASTING FOR GRAVITY” もカッコよかったんだけど、 爆発しそうでなかなか爆発しないもどかしさが、なんとも歯がゆく、 整合感ありすぎな演奏ぶりに、イマドキの若手ジャズはこれだからなあと、 タメ息のひとつも漏らしてたんでした。...

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ハーモロディックとコンテンポラリー・ジャズの結婚 マイケル・グレゴリー・ジャクソン

    マイケル・グレゴリー・ジャクソン? 誰だっけ? はじめはなかなか思い出せず。 76年にESPからレコード出してた人と言われて、ようやく思い出しました。 あぁ、あの、不思議ちゃんかぁ。 オリヴァー・レイク、レオ・スミス、デヴィッド・マレイという、 フリー/アヴァンギャルド系のツワモノたちをバックに、 構成力のあるしっかりとしたラインを弾くギター・プレイと、...

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シティ・ポップになったジュジュ フェミ・オルン・ソーラー

ナイジェリアで5月2日に発売された、フェミ・オルン・ソーラーの新作。 前々作14年の“GRACE” を入手した後、いつまでも記事を書かずにいたら、 評価していないのかと誤解されてしまったので、今回はすぐに書いております。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2014-12-17 それにしても“GRACE” の反響は、正直意外でした。...

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新世代南ア・ジャズの極上ライヴ カイル・シェパード

南ア・ジャズの歴史ある都市ケープタウンから登場した、 アフリカン・ジャズ・ピアニストの新星、カイル・シェパード。 12年作“SOUTH AFRICAN HISTORY !X” では、 ダラー・ブランド(アブドゥラー・イブラヒム)直系のピアノを聞かせてくれ、 こりゃ頼もしい新人が出てきたぞと大注目していたのでした。 タイトルが示すとおり、しっかりと南ア音楽の伝統を見据えた内容で、...

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80年代J-フュージョンの金字塔 ザ・プレイヤーズ

あああああああ、やっと! ついに! とうとう! CD化なりましたぁ! いったい、どんだけ待たすんだ、ばかやろー、でありましたね(怒のち感涙)。 コルゲンさんこと鈴木宏昌率いるコルゲン・バンドあらため ザ・プレイヤーズの最高傑作である、81年の『マダガスカル・レディー』であります。 前に渡辺香津美の記事にも書きましたけれど、 世のフュージョンのぼんくら評価のせいで、...

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ジャズ芸人 エジ・モッタ

    3年前の前作“AOR” のリリースに合わせて来日した エジ・モッタのライヴは、楽しかったなあ。 アルバムのハイライトにもなっていた、 デヴィッド・T・ウォーカーをスペシャル・ゲストに招いたステージだったんですけれど、 エジ本人にとっても、この来日公演が デヴィッド・T・ウォーカーとの初顔合わせだったとのこと。 デヴィッド・Tの参加は、データをやりとりしたオーヴァー・ダブ作業だったので、...

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サンバ・ロックの新人デビュー作 トム・レゼンデ

えぇ? ホントにこのジャケット写真の彼が歌ってんの? 驚きました。ネオアコとかやってそーな(←ヘンケン入ってます) 甘いマスクのイケメン男子なのに、 こんな酒ヤケしたようなハスキー・ヴォイスで、やさぐれヴォーカルを聞かせるなんて。 いやぁ、胸をすくねえ。いい歌いっぷりじゃないの。 さらに、新人のデビュー作としては破格ともいえる、 ゴージャスなプロダクションにも驚かされます。...

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インドネシアン・プログレッシヴ・ジャズ・ロックの傑作 トーパティ・エスノミッション

すげえ! インドネシアのフュージョンも、こんな高みに到達したのか。 フュージョンというより、プログレッシヴ・ジャズ・ロックの大傑作ですね、これは。 90年代に若手スゴ腕ギタリストとして名をはせ、 いまやインドネシアを代表するギタリストと成長したトーパティが放った最新作。 プログレが苦手なぼくをもねじ伏せる圧倒的なエネルギー、 そのパワー・プレイに完全降参です。...

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美メロ・泣きのキゾンバ ヨラ・セメード

グランド・ピアノを弾く女性の横顔を照らすライティングが印象的なジャケット。 アンゴラのキゾンバらしからぬ、ムーディなジャケットが暗示するとおり、 ピアノのイントロに始まるバラードから、アルバムはスタートします。 美麗なストリングス・アンサンブルをフィーチャーした美メロ曲に、うっとり♡ うわぁ、すごくいいオープニングじゃないですか。 この1曲目で、はや傑作と決まったようなものですね。...

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スウィート・キゾンバの若大将 バドーシャ

    海の彼方をみつめながら波打ちぎわを歩く、アルバムの主人公。 白く光る砂浜、大きく砕ける波しぶき、全身白の装いと、 リゾート・ミュージックを思わすジャケットは、 アフリカン・ポップスというよりは、まるでアメリカ西海岸産AORのよう。 アンゴラのキゾンバから、こういうセンスのジャケットが登場するあたり、 ポップスとしての成熟度の高さが示されているようで、嬉しくなりますね。...

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八尾のギターMC ローホー

アクースティック・ギター一本でラップし、歌を歌うというのは、 ごまかしのきかない、いわば丸裸ともいえるスタイル。 ギターMCとでも呼べばいいのか、 ローホーを名乗る若者のPV「浮き草」を偶然観て、イッパツで魅了されました。 バツグンに滑舌が良くって、ディクションも明快。 日本語をリズムにのせるフロウが鮮やかで、 日本人でこんなに肉感のあるビートを吐き出すラッパーを聴いたのは、ぼくは初めて。...

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キューバ音楽の伝統を前進させる才能 アチ・ラング・イ・エル・アフロクーバ

うわ~、器用だなあ。 ソンにキューバン・サルサ、ダンソーン、ラテン・ジャズ、トローバ、グアヒーラ、 最後にはチャングイまでもと、多彩なスタイルを流麗に聞かせます。 その演奏があまりにも鮮やかすぎて、 ひっかかりがないことに不満を募らせるのは、年寄りの悪い癖。 だってさあ、スムースすぎません? オールド・キューバンの野趣な味わいを知るオヤジには、 なんだかなあという感想を拭い去ることができません。...

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オルケス・ムラユ時代のノスタルジア イイス・ダーリア

「ポップ・ムラユ・クレアティフ」? <クレアティフ>ってなんじゃいと思ったら、インドネシア語の<クリエイティヴ>だそう。 泣き節で一世風靡したヴェテラン・ダンドゥット歌手のイイス・ダーリアの新作は、 クリエイティヴなポップ・ムラユ集を銘打っています。 その中身はいかなるものかと思ったら、 60~70年代のオルケス・ムラユ時代を思わす、初期ダンドゥットのサウンド。...

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生々しく土臭い古典音楽 アリム・ガスモフ

ポピュラー音楽とは別次元で、魂を揺さぶられる音楽があります。 ぼくにとっては、アゼルバイジャンの古典音楽ムガームがそのひとつ。 イランで発売された、ムガーム当代最高の歌手 アリム・ガスモフの新作DVD付2枚組CDが素晴らしくって、 ひさしぶりにアリム熱が再燃してしまいました。 イラン北西部タブリーズでのコンサート・ライヴを収録したものなんですが、 DVDでのアリムのパフォーマンスが絶品なんですよ。...

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アダルトなバラード・アルバム シェリーン

シャバービー目下の愛聴盤は、ナワール・エル・ズグビーで今も変わらず。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-05-14 ひさしぶりに大ヴェテラン、サミーラ・サイードの新作が出たので、 乗り換えになるかなと思ったんですけれど、曲に魅力がなくて、ちょい期待外れ。 というわけで、ナワールが依然として不動の座を占めてたんですが、...

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蘇るショーロ神話時代のコントラポント イリニウ・ジ・アルメイダ

    20年に1度級の、スゴいショーロ・アルバムが出ましたよ。 ショーロ・ファンだけが楽しむんじゃ、もったいないくらいの内容で、 管楽器好きの音楽ファンにぜひオススメしたい、素晴らしい企画作です。 それが、ショーロ第2世代の代表的な音楽家である トロンボーン/オフィクレイド奏者、イリニウ・ジ・アルメイダ(1863-1914)の曲集です。 イリニウ・ジ・アルメイダの名がよく知られているのは、...

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