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サルサでステップを踏んで ロス・エルマノス・ゴンサレス

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Los Hermanos Gonzalez.jpg

これまたゴキゲンなサルサですよ。
もう黙ってなんか、聴いてらんない。ステップを踏んじゃいますよ。
どうしちゃったんだ、いったい。サルサ、まじで来てるぞ、風が。

いきなりオープニングから懐かしい声が出てきて、
ええっ?とジャケットを見たら、なんとティト・アジェンの名が書かれているじゃないですか!
昔と変わらぬ、このみずみずしい歌いぶりはどうです。ぜんぜん声が衰えてませんね。
70年代からサルサを聴いてきたファンには、76年の“FELIZ Y DICHOSO” が忘れ得ぬ人。
もう大ヴェテランなわけですけれど、スムースな味わいは、ちっとも変っていません。

さらにもう一人、バリオのソネーロことフランキー・バスケスも歌ってるじゃないですか。
こりゃもう、オールド・ファンにはたまりませんねえ。

主役のゴンサレス兄弟とは、音楽監督を務めるトレス兼ギターのフレディ・ゴンサレスと、
ベースのホセ“パポ”ゴンサレスの二人とのこと。
ティンパレスのプピ・ゴンサレスと、ボンゴのアンヘル・ゴンサレスも同じ兄弟なんだそうです。
ハリウッド映画のポスターのようなジャケットに写る二人を見ると、若くはなさそうで、
けっこうキャリアのある人なのかな。バイオがないので、よくわからないんですが。

調べてみると、フレディは07年にリトモ・セイスというグループ名で1枚アルバムを出していて、
全8曲中7曲を作曲しています。残り1曲はホセ“パポ”ゴンサレスが書いているんですね。
本作もフレディ・ゴンサレスが4曲、ホセ“パポ”ゴンサレスが2曲書いているので、
作曲活動をしてきた人なのかもしれませんね。

キレのあるリズムにのせ、高らかに鳴るホーン・アンサンブル、
ギミックなし、直球ストレイトで迫るオールド・スクールなサルサ。
スウィングにまみれながら踊るうち、感極まって頬が涙で濡れます。

Los Hermanos Gonzalez "NO ME FALTA NADA" no label no number (2016)

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