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四半世紀ぶりのレゲエ ジェシー・ロイヤル

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Jesse Royal  LILY OF DA VALLEY.jpg

珍しくレゲエの新作を気に入って、買ってきたんですが、
レコード・リストのデータベースに入力していて、自分でオドロいちゃいました。
なんと、レゲエの新作を買ったのは、23年ぶり。
え、えぇ~、そんなに疎遠になってたんだっけか。

データベースは、国別・年代別になっているんですけれど、
ジャマイカの2010年代は今回がお初。
2000年代は、アーネスティン・ラングリンがトニー・アレンと共演した
テラーク盤1枚のみなんだから、お粗末の極み。

そして90年代の最後に載っていたのが、
95年のダイアナ・キングの“TOUGHER THAN LOVE”なんだから、
自分でも笑っちゃう。あれはレゲエというより、ポップスだよねえ。
なんだか、レゲエ・ファンから石投げられそうだな。

そしてその前が、94年のドーン・ペンの“NO, NO, NO” と
ベレス・ハモンドの“IN CONTROL” なんだから、実質的にはこの時以来ってわけ。
それほどレゲエと縁遠くなっていたとは、われながら呆れるばかりなんですが、
ルーツ・レゲエがリヴァヴァルになっているなんてことも、ぜんぜん知らなかったのでした。

で、ジェシー・ロイヤル、その人であります。
新世代ルーツ・アンド・カルチャーの旗手として、すでに活動歴7年。
15年には日本ツアーもしているというのだから、
満を持しての初フル・アルバムなのですね。

四半世紀近くぶりに聴く、ルーツ・レゲエ・シンガー、いい歌いっぷりです。
声にアーシーな味があって、それでいて歌いぶりはなめらか。
これがデビュー・アルバムとは思えぬ、堂々たる存在感を示していますよ。
緻密に作られたプロダクションも、申し分なし。
これほどスキなく作られていると、もう少し破れたところが欲しい、
なんて注文を付けたくなるところなんだけど、そんな気にもならないのが、
レゲエ門外漢の耳にも届く、モノホンの説得力といえそうです。

Jesse Royal "LILY OF DA VALLEY" Easy Star ES1063 (2017)

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