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バイユー・ソウル デュランド・ジョーンズ&ザ・インディケーションズ

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Durand Jones & The Indications.jpg

ソウルフル。
掛け値なしに、この言葉がふさわしいシンガーですね。
ルイジアナの片田舎に生まれ、
幼い頃から教会でゴスペルを歌ってきたというのだから、
まさに生まれるべくして生まれたバイユー・ソウル・シンガーとういうわけです。

インディアナ大学時代に、ドラマーのアーロン・フレイザーと
ギタリストのブレイク・ラインに出会い、3人で曲作りをしながら、
演奏活動をしてきたとのこと。
白人4人組のインディケーションズが生み出すサウンドは、
往年のスタックスをホウフツとさせるもの。

オルガンやホーン・セクションの鳴り、ギターのフレージング、ドラムスのブレイクに、
4トラック録音かと思わせるような音質、
どこを取ってもバック・トゥ・シックスティーズなレトロ・サウンドに、
もう涙が止まりませーん、てなほどカンゲキしてしまったんですが、
ただの懐古趣味に終わらない、このイキイキとした音楽の表情はどうですか。

デュランドの若いからこその真摯な熱唱、
その歌いっぷりから溢れ出るパッションが、まっすぐ聴く者の胸に飛び込んできます。
インディケーションズの面々が生み出すサウンドも、
往年のソウル・サウンドを消化しきったうえで、
自分たちの音楽として再生産しているからこそ、模倣を超えた説得力を持つのでしょう。
ディープ・サウスのソウル・ミュージックは、半世紀の時を経て伝統音楽化し、
世代を超えた共通財産になった、といえるのかもしれません。

Durand Jones & The Indications "DURAND JONES & THE INDICATIONS" Colemine CLMN12013 (2016)

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