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グローバル時代の南ア・ジャズ マブタ

南アからも、世界同時多発する新しいジャズが聞こえてきましたよ。 ロンドンで活躍するサックス奏者シャバカ・ハッチングスが、 初のリーダー作で南ア・ジャズの若手たちと共演して話題を呼んだように、 グローバルな共通言語を持った若手たちが、新たな南ア・ジャズをクリエイトしています。 ケープ・タウン出身のベーシスト、シェーン・クーパーが送ってきた、 彼の新しいバンド、マブタの新作もそのひとつ。...

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サヘル・フォークからソンガイ・ブルース・ロックへ シディ・トゥーレ

ソンガイのシンガー・ソングライター、シディ・トゥーレの新作が届きました。 前作から少し間が空いて、5年ぶりとなったアルバムですけれど、 今回もスリル・ジョッキーからのリリースです。 これまでのサヘル・フォークなサウンドとは一新、 リズム・セクションを導入し、エレクトリックなサウンドにガラリと変わりました。 タル・ナシオナル顔負けの、エネルギッシュなソンガイ・ロックです。...

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バイユー・ソウル デュランド・ジョーンズ&ザ・インディケーションズ

ソウルフル。 掛け値なしに、この言葉がふさわしいシンガーですね。 ルイジアナの片田舎に生まれ、 幼い頃から教会でゴスペルを歌ってきたというのだから、 まさに生まれるべくして生まれたバイユー・ソウル・シンガーとういうわけです。 インディアナ大学時代に、ドラマーのアーロン・フレイザーと ギタリストのブレイク・ラインに出会い、3人で曲作りをしながら、 演奏活動をしてきたとのこと。...

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レコードの秘境 南海歌謡コンカニ音楽

    評判の映画『さすらいのレコード・コレクター~10セントの宝物』を観てきました。 主役のジョー・バザードといえば、戦前ブルースや アメリカン・ルーツ・ミュージックのファンにはよく知られたコレクターで、 最後のSPレーベルとして話題を呼ぶフォノトーンを主宰して、 自身が所有するSP盤をリイシューしている、度外れたレコード・コレクターです。...

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インドネシアのレトロ・ポップ ノナリア

パッケージの洒落たイラストレーションに思わず手に取ると、 裏側から見開きとなっている変型ジャケットの中には、 メンバー3人それぞれと全員のイラストが描かれた4枚のミニ・ポストカードに、 四つ折りの歌詞カードが封入されていました。 これだけでも、パッケージ好きにはニコニコしてしまうんですが、 ステキな音楽までもれなく付いているんだから、なんて嬉しいんでしょう(←倒錯)。...

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ベロ・オリゾンチのジャズ・シーンから ブルーノ・ヴェローゾ

ブラジルの新人ジャズ・ピアニスト、ディアンジェロ・シルヴァのデビュー作を、 いまだ飽くことなく愛聴中であります。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-02-11 あのアルバムほど、1曲1曲がすべて違う構成とリズムの楽曲を集めた作品も珍しく、 スリリングな展開やソロの組み立ての派手さ加減には、もうヤラれっぱなし。...

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ジャズのブラック・メシアたち ライアン・ポーター

カマシ・ワシントンやサンダーキャットのアルバムは壮大すぎて、 ちょっとぼくの手には余りますけれど、このアルバムにはグイと胸をつかまれました。 100分を超す2枚組の大作ではあるものの、作りこんだアルバムではなく、 気合十分なセッションを収録したら、この長さになっちゃった、てな感じがいいんだな。 ライアン・ポーターは、カマシ・ワシントンが中心となる ロサンゼルスのジャズ・コレクティヴ、...

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デトロイトの漆黒の夜 アンプ・フィドラー

今回で4作目? え、たったそれだけしか、ソロ・アルバム作ってなかったんだっけか。 アンプ・フィドラーは、80年代からPファンク軍団の一員として活躍し、 80年代末には地元デトロイトの若いラッパーを支援して、 J・ディラをフック・アップし、90年代にはセオ・パリッシュやムーディーマンなど ディープ・ハウス・シーンともつながっていた、デトロイト・シーンの重鎮。...

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マケドニアのコンテンポラリー・フォーク ルボイナ

両腕を思いっ切り伸ばして、深呼吸したくなるような、すがすがしさ。 オープニングのゆったりとおおらかなリズムにのせて歌う、 マケドニアの女性歌手ヴェラ・ミロシェフスカののびやかな歌唱に、 陶然としてしまいました。 マケドニアといえば、エスマやコチャニ・オーケスターに代表されるとおり、 ジプシー音楽のイメージが強いお国柄。 ところが、この曲にはそんなジプシーの猥雑な臭みはまったく感じられず、...

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たゆたうハーモニー ゆるぎないグルーヴ cero

すごいアルバム作っちゃったな、cero。 シティ・ポップとして括られているのに違和感を持ちつつも、 彼らが生み出すサウンドは、ずっと気になっていました。 ネオ・ソウル~ヒップホップ~ジャズを参照しまくった 前作の『Obscure Ride』は、かなり前のめりになったもんです。 そして、今作。 豊かなハーモニーに独創的なコード展開という音楽性を深めるばかりでなく、...

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リズムの鬼 カミーユ・ベルトー

すごいリズム感の持ち主ですね。 フランス語でこんなにキレッキレのディクションで歌える人って、 ブロッサム・ディアリー以来じゃないかしらん。 ソフトに歌っても、リズムのキレがあるところに、高い才能が示されています。 びっくりさせられた主は、フランスから登場した、 新進ジャズ・ヴォーカリストのカミーユ・ベルトー。 おととしサニーサイドから出したアルバムが、...

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ギリシャのアコーディオン女子 ミレラ・パフウ

ギリシャのアコーディオン女子、ミレラ・パフウの2作目が出ました。 ピンクのスカートの裾を持ち上げて微笑んでいたデビュー作のジャケットから一転、 今回は白黒写真で、アコーディオンの鍵盤3か所に、 わずかに色付けしただけのシックなジャケットとなっています。 『小さな色』というタイトルを示しているんですね。 面白い個性の持ち主なんですよ、この人。 オールディーズのセンスで、...

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ユッスー・フォロワーを脱して パペ・ジュウフ

ユッスー・ンドゥールがシーンにカムバックし、 ヴェテランから中堅、若手と入り乱れて、 シーンが活気づいている様子の伝わる、セネガルのンバラ。 あいかわらずCDの流通が悪くて、入手するのが難儀なんですけれど、 少しだけ近作が届きました。 今回のハイライトは、今年出たパペ・ジュウフの5作目となる新作。 これまで見えにくかったこの人の個性が、本作ではしっかりと発揮されましたね。...

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ようやく注目されたセネガル人ジャズ・ギタリスト エルベ・サンブ

取り上げるかどうか、ずっと迷っていたんですけど、 日本で先行発売されるという破格の扱いともなったので、 やっぱり書いておこうという気になりました。 セネガル出身のジャズ・ギタリスト、エルベ・サンブの新作。 エルベ・サンブは、デヴィッド・マレイ、ファラオ・サンダース、 パット・メセニー、マーカス・ミラーらと共演する一方、 アマドゥ&マリアムのバック・バンドでワールド・ツアーに同行し、...

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アンゴラの美メロ・マスター リル・サイント

アンゴラのセフ・タンジーがすっかりお気に入りとなって、はや2か月。 センバやキゾンバといったアンゴラ色のまったくない、 北米R&Bマナーのシンガーなんですけれど、 スウィートな歌いっぷりに、聴けば聴くほど惹きつけられています。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-04-08 そんなところに、また一人、アンゴラの歌えるシンガーと出会っちゃいました。...

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ピーコックのゴスペル

        ゴスペル黄金時代の最重要レーベル、 ピーコックのコンプリート・リイシューがついに実現です。 ようやっとというか、なんとも時間がかかりましたけれど、感慨深いですねえ。 51年から60年までのピーコックのゴスペル・レコードを発売順に、 4枚のCDに完全収録。 ただし、すでに単独盤でCD化済のブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピ、...

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レディ・ジャンプ・シャウター キティ・スティーヴンスン

キティ・スティーヴンスン! うわあ、40年ぶりの再会ですねえ。 かつてPヴァインが、チャンス・レコードのリイシュー・シリーズの1枚としてLP化した 謎の女性ジャンプ・シンガー、キティ・スティーヴンスンが、ついにCD化されました。 本人の写真が1枚もなく、経歴も不明という謎だらけのシンガーで、 ジャンプ/ジャイヴ・ファン好きの間で話題を呼んだ人です。...

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ブルメナウの青い空 ジョン・ムエレール

MPBの良き伝統を感じさせるシンガー・ソングライターですね。 シコ・ブアルキやジョアン・ボスコ、ジャヴァンに、 ちょっとミナスぽい感じも加えたような作風で。 前にもこんな曲を書く人がいたな、誰だっけと考えて、 ペセ・カステイーリョを思い出しました。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-28...

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サン・パウロのヴェテラン・ジャズ・ドラマーの初リーダー作 クレベール・アルメイダ

今年のブラジルはジャズがきてますねえ。 もちろんジャズは、ブラジルばかりじゃなく、ワールドワイドにきていますけれど、 ブラジルでこれほどフレッシュなジャズが続々リリースされるのは、 長らくインストルメンタル音楽が日陰の存在だったブラジルではまれなことで、 インディ・シーンの活性化を実感します。 デアンジェロ・シルヴァ、ブルーノ・ヴェローゾときて、 今度はこのクレベール・アルメイダです。...

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伝説ではなく現役 エボ・テイラー

ストラットからミスター・ボンゴに移籍してリリースした、 ガーナのハイライフの大ヴェテラン、エボ・テイラーの新作。 これ、復帰後の最高作じゃないですか。 10年の復帰第1作“LOVE AND DEATH” も快心の出来でしたけれど、 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-11-18 まさか82歳でこんなスゴいアルバムを作るとは、驚嘆です。...

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