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戦意喪失する軍楽

イラン古典音楽の名門レーベル、マーフール文化芸術協会から、 いにしえのイラン軍楽のヴィンテージ録音集がリリースされました。 原盤となったのは、1906年にイギリス、グラモフォンがテヘランで出張録音した音源。 当時グラモフォンは、7インチ盤6面と10インチ盤20面を録音しましたが、 7インチ盤は未発見で現存せず、10インチ盤に残された20曲のうち17曲が、 本CDに収録されています。...

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テランガが溢れた夜 エルヴェ・サンブ

    ペイ爺さんに大感謝です。 エルヴェ・サンブの記事につけてくれたコメントのおかげで、 ライヴを見逃さずに済みました。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-06-01 6月15日、代官山の晴れた空に豆まいて。 いやぁ、スゴいライヴでした。 バンド・メンバー全員、セネガル屈指といえる名手が勢揃いしていて、...

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パン=アフリカン・ポップ・スターを目指して イェミ・アラデ

    前作“MAMA AFRICA” でナイジャ・ポップ・シーンから、 インターナショナル・マーケットに飛び出したイェミ・アラデ。 「クイーン・オヴ・アフロビーツ」の称号を海外メディアから与えられるなど、 一躍注目を集め、ナイジェリアのスーパースターへと登りつめた女性歌手です。 その“MAMA AFRICA” は、タイトルにも示されているとおり、...

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絶好調続くジュジュの若大将 フェミ・ソーラー

ナイジェリアで5月にリリースされたばかりの新作。 ゴスペル・ジュジュのフェミ・ソーラー、快調です。 フェミ・ソーラーのフェイスブックでは、 “SWEETNESS” という新作が出ているようなんですけれど。 本作はそれとは別のアルバムで、イドウ・サンタナという 若手男性歌手をフィーチャリングしたアルバムとなっています。 5曲分のタイトルが書かれているものの、ノン・ストップのメドレー形式で、...

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帰ってきたクイーン・サラワ・アベニ

ナイジェリア、ワカのトップ・シンガー、クイーン・サラワ・アベニの新作が届きました。 サラワ・アベニについては、コリントン・アインラと蜜月だった時代の 80年代の諸作がCD化され、前に記事にしましたけれど、 新作を聴くのはずいぶんひさしぶりです。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-09-21 『回復』というタイトルに、何かあったのかなと思ったら、...

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人生の痛みを癒すメロウ サー・チャールズ・ジョーンズ

おぅ! サー・チャールズ・ジョーンズの新作。 待ってましたっ、と飛びつこうにも、配信ばかりで、 CDがどこにも売っていないじゃないですか。 うわ~ん、と地団駄踏んでたら、 ダラスのちっちゃなオンライン・ショップで扱っているのを発見。 ようやっと入手できました。 インディ・ソウルも、だんだんフィジカルが入手困難になってきましたねえ。 14年の前作“PORTRAIT OF A BALLADEER”...

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ジャズのブラック・メシアたち ライアン・ポーター

カマシ・ワシントンやサンダーキャットのアルバムは壮大すぎて、 ちょっとぼくの手には余りますけれど、このアルバムにはグイと胸をつかまれました。 100分を超す2枚組の大作ではあるものの、作りこんだアルバムではなく、 気合十分なセッションを収録したら、この長さになっちゃった、てな感じがいいんだな。 ライアン・ポーターは、カマシ・ワシントンが中心となる ロサンゼルスのジャズ・コレクティヴ、...

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デトロイトの漆黒の夜 アンプ・フィドラー

今回で4作目? え、たったそれだけしか、ソロ・アルバム作ってなかったんだっけか。 アンプ・フィドラーは、80年代からPファンク軍団の一員として活躍し、 80年代末には地元デトロイトの若いラッパーを支援して、 J・ディラをフック・アップし、90年代にはセオ・パリッシュやムーディーマンなど ディープ・ハウス・シーンともつながっていた、デトロイト・シーンの重鎮。...

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マケドニアのコンテンポラリー・フォーク ルボイナ

両腕を思いっ切り伸ばして、深呼吸したくなるような、すがすがしさ。 オープニングのゆったりとおおらかなリズムにのせて歌う、 マケドニアの女性歌手ヴェラ・ミロシェフスカののびやかな歌唱に、 陶然としてしまいました。 マケドニアといえば、エスマやコチャニ・オーケスターに代表されるとおり、 ジプシー音楽のイメージが強いお国柄。 ところが、この曲にはそんなジプシーの猥雑な臭みはまったく感じられず、...

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たゆたうハーモニー ゆるぎないグルーヴ cero

すごいアルバム作っちゃったな、cero。 シティ・ポップとして括られているのに違和感を持ちつつも、 彼らが生み出すサウンドは、ずっと気になっていました。 ネオ・ソウル~ヒップホップ~ジャズを参照しまくった 前作の『Obscure Ride』は、かなり前のめりになったもんです。 そして、今作。 豊かなハーモニーに独創的なコード展開という音楽性を深めるばかりでなく、...

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リズムの鬼 カミーユ・ベルトー

すごいリズム感の持ち主ですね。 フランス語でこんなにキレッキレのディクションで歌える人って、 ブロッサム・ディアリー以来じゃないかしらん。 ソフトに歌っても、リズムのキレがあるところに、高い才能が示されています。 びっくりさせられた主は、フランスから登場した、 新進ジャズ・ヴォーカリストのカミーユ・ベルトー。 おととしサニーサイドから出したアルバムが、...

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ギリシャのアコーディオン女子 ミレラ・パフウ

ギリシャのアコーディオン女子、ミレラ・パフウの2作目が出ました。 ピンクのスカートの裾を持ち上げて微笑んでいたデビュー作のジャケットから一転、 今回は白黒写真で、アコーディオンの鍵盤3か所に、 わずかに色付けしただけのシックなジャケットとなっています。 『小さな色』というタイトルを示しているんですね。 面白い個性の持ち主なんですよ、この人。 オールディーズのセンスで、...

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ユッスー・フォロワーを脱して パペ・ジュウフ

ユッスー・ンドゥールがシーンにカムバックし、 ヴェテランから中堅、若手と入り乱れて、 シーンが活気づいている様子の伝わる、セネガルのンバラ。 あいかわらずCDの流通が悪くて、入手するのが難儀なんですけれど、 少しだけ近作が届きました。 今回のハイライトは、今年出たパペ・ジュウフの5作目となる新作。 これまで見えにくかったこの人の個性が、本作ではしっかりと発揮されましたね。...

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ようやく注目されたセネガル人ジャズ・ギタリスト エルヴェ・サンブ

取り上げるかどうか、ずっと迷っていたんですけど、 日本で先行発売されるという破格の扱いともなったので、 やっぱり書いておこうという気になりました。 セネガル出身のジャズ・ギタリスト、エルヴェ・サンブの新作。 エルヴェ・サンブは、デヴィッド・マレイ、ファラオ・サンダース、 パット・メセニー、マーカス・ミラーらと共演する一方、 アマドゥ&マリアムのバック・バンドでワールド・ツアーに同行し、...

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アンゴラの美メロ・マスター リル・サイント

アンゴラのセフ・タンジーがすっかりお気に入りとなって、はや2か月。 センバやキゾンバといったアンゴラ色のまったくない、 北米R&Bマナーのシンガーなんですけれど、 スウィートな歌いっぷりに、聴けば聴くほど惹きつけられています。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-04-08 そんなところに、また一人、アンゴラの歌えるシンガーと出会っちゃいました。...

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ピーコックのゴスペル

        ゴスペル黄金時代の最重要レーベル、 ピーコックのコンプリート・リイシューがついに実現です。 ようやっとというか、なんとも時間がかかりましたけれど、感慨深いですねえ。 51年から60年までのピーコックのゴスペル・レコードを発売順に、 4枚のCDに完全収録。 ただし、すでに単独盤でCD化済のブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピ、...

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レディ・ジャンプ・シャウター キティ・スティーヴンスン

キティ・スティーヴンスン! うわあ、40年ぶりの再会ですねえ。 かつてPヴァインが、チャンス・レコードのリイシュー・シリーズの1枚としてLP化した 謎の女性ジャンプ・シンガー、キティ・スティーヴンスンが、ついにCD化されました。 本人の写真が1枚もなく、経歴も不明という謎だらけのシンガーで、 ジャンプ/ジャイヴ・ファン好きの間で話題を呼んだ人です。...

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ブルメナウの青い空 ジョン・ムエレール

MPBの良き伝統を感じさせるシンガー・ソングライターですね。 シコ・ブアルキやジョアン・ボスコ、ジャヴァンに、 ちょっとミナスぽい感じも加えたような作風で。 前にもこんな曲を書く人がいたな、誰だっけと考えて、 ペセ・カステイーリョを思い出しました。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-05-28...

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サン・パウロのヴェテラン・ジャズ・ドラマーの初リーダー作 クレベール・アルメイダ

今年のブラジルはジャズがきてますねえ。 もちろんジャズは、ブラジルばかりじゃなく、ワールドワイドにきてますけど、 ブラジルでこれほどフレッシュなジャズが続々リリースされるのは、 長らくインストルメンタル音楽が日陰の存在だったブラジルではまれなことで、 インディ・シーンの活性化を実感します。 デアンジェロ・シルヴァ、ブルーノ・ヴェローゾときて、 今度はこのクレベール・アルメイダです。...

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伝説ではなく現役 エボ・テイラー

ストラットからミスター・ボンゴに移籍してリリースした、 ガーナのハイライフの大ヴェテラン、エボ・テイラーの新作。 これ、復帰後の最高作じゃないですか。 10年の復帰第1作“LOVE AND DEATH” も快心の出来でしたけれど、 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-11-18 まさか82歳でこんなスゴいアルバムを作るとは、驚嘆です。...

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