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ベロ・オリゾンチのジャズ・シーンから ブルーノ・ヴェローゾ

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Bruno Vellozo.jpg

ブラジルの新人ジャズ・ピアニスト、ディアンジェロ・シルヴァのデビュー作を、
いまだ飽くことなく愛聴中であります。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-02-11
あのアルバムほど、1曲1曲がすべて違う構成とリズムの楽曲を集めた作品も珍しく、
スリリングな展開やソロの組み立ての派手さ加減には、もうヤラれっぱなし。
ソロイストでは、フェリーピ・ヴィラス・ボアスのギターに注目したんですが、
そのフェリーピが参加している新作が出たというので、早速買ってきましたよ。

それがこのベーシスト、ブルーノ・ヴェローゾの初リーダー作。
ドラムスのフェリーピ・コンティネンティーノ、サックスのブレーノ・メンドーサと、
メンバー全員、ベロ・オリゾンチを拠点に活動する若いミュージシャンたちで、
いまやブラジルの新しいジャズは、
ベロ・オリゾンチがサンパウロと並ぶ一大拠点となりましたね。

ディアンジェロ・シルヴァのデビュー作に比べると、
こちらはもっとぐっと落ち着いた演奏内容といえるでしょうか。
派手さはないかわりに、
メンバーそれぞれのサウンドのブレンド具合が聴きどころです。
主役のブルーノ・ヴェローゾの重量感のある乾いたベース音、
マルクス・アブジャウジのローズの華やかな響き、
そしてフェリーピ・ヴィラス・ボアスのスモーキーなトーンが、
鮮やかなバランスで、それぞれの個性を主張しています。

グループが生み出すサウンドのなかで、
メンバーがソロイストとバッキングという関係を作らずに、
各自の弾くフレーズが絡み合って、グループ全体の即興を生み出す心地よさが
まさにイマドキのジャズらしさですね。
細かく刻んでいくドラムスのビート・センスもまた、
エレクトロニクスを通過した若い世代ならではです。

それにしても、シーンが活気づくと、ジャケットのセンスも上がりますねえ。
ディアンジェロ・シルヴァのアルバムと並び、
部屋に飾っておきたくなる、いいデザインです。

Bruno Vellozo "ACREDITAR" no label no number (2018)

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