イキのいいンバラ・シンガーの登場です。
ハジけまくるサバールやタマのパーカッション・アンサンブルにのせて、
キレのいい歌いっぷりを聞かせていて、若さがまばゆいくらいですよ。
ゴー・ンジャイことゴルギ・ンジャイは、
ダカールの東に位置する内陸の都市リュフィスク出身の若手シンガー。
15年の前作“DELUSI” がヒットして注目を集め、
昨年12月に本作をリリースしたといいます。
全6曲31分足らずのミニ・アルバムですけれど、内容は超充実しています。
2人のアレンジャーによる2つのセッションでレコーディングされていて、
ドラマーのみ両セッションで叩いているものの、ほかの顔ぶれは全員異なります。
ミュージシャンもみな若手なんじゃないでしょうか。
スピード感溢れる演奏には、若いエネルギーが漲っていますね。
なんと片方のセッションでタマを叩いているのは、
先日エルヴェ・サンブのコンサートで飛び入りしたサンバ・ンドクなのでした。
売れっ子ですねえ。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-06-17
じっくりと歌うパートからハイトーン・ヴォイスを振り絞るパートまで、
幅のある表現力を持ち、ダイナミクス豊かな歌いぶりにはホレボレします。
キャッチーな“Kaay Waay” など楽曲も優れていて、
本人が書いているのかどうかはわかりませんが、もし本人の作曲とすれば、
ソングライティングの才も大したものです。
ホーン・セクションも加えた予算をかけたレコーディングで、
ぜひ聴いてみたい、今伸び盛りの期待のシンガーです。
Go N’Diaye "SAMA OXYGENE" ABG no number (2017)