もう1枚、ブラジルのジャズで、スゴいとかじゃなくて、
リラクシンなアルバムでお気に入りとなっているのが、こちら。
サンパウロの若手ギタリスト、アンドレ・ペローゾ率いるユニットのアルバムで、
ユニット名はカルテート・アンドレ・ペローゾの頭文字をとったもの。
トロンボーン、ベース、ドラムスという変則的なカルテットです。
ジャジーなジャズ・サンバを聞かせるグループで、
トロンボーンとギターという組み合わせが、ブラジルらしいというか、
ジャズ・サンバをやるのに、もってこいの相性といえます。
アンドレくんのギターは、オーソドックスなスタイルで、
ナイロン弦ギターでは、エリオ・デルミーロの影響もうかがえますね。
また、曲がいいんだな。全曲アンドレの作ですけれど、
メロディアスな曲揃いで、歌詞をつけて歌ものにしないともったいないくらい。
ジョアン・ドナートにオマージュを捧げた曲がありますけれど、
ドナートの作風にもつうじるものがありますね。
1曲サックスをゲストに迎え、ギターとのデュオ演奏するほかは
すべてカルテットによる演奏ですけれど、各曲すべて趣向が違っていて、
爽やかな後味を残します。
QAP "NA ESCUTA" no label no number (2018)