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サザン・ソウルのオールド&ニュー ヴィック・アレン、J=ウォン

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Vick Allen.jpg   J-Wonn.jpg

寒くなってくると、サザン・ソウルのアルバムが恋しくなります。

ウィリー・クレイトン、オマー・カニングハム、サー・チャールズ・ジョーンズなどの
アルバムに手が伸びる季節なんですけれど、
この冬は、ヴィック・アレンとJ=ウォンの2枚でキマリ。
2枚連続聴きで、仕事から帰路のヘヴィ・ロテ盤となっています。

二人ともミシシッピ、ジャクソン出身という、生粋のサザン・ソウル・マン。
ヴィック・アレンは、ゴスペル・グループで12年歌ってきたキャリアを経て
ソロ・シンガーとなった人だから、歌の実力は折り紙付き。
プロデューサー業もこなし、ウィリー・クレイトンやボビー・ラッシュを
手がけたほか、数多くのレコーディングにキーボード奏者として参加するなど、
サザン・ソウル/R&Bシーンでは名のある人です。

以前のアルバムで、タイロン・デイヴィスのカヴァーにグッときたんですけど、
ソロ・アルバムはどうも地味な印象が拭えず、パッとしなかったんですよねえ。
でも7年ぶりとなった本作は、どうです!
キャッチーな曲が並び、ヴィックのコクのある歌い口が、冴えわたってますよ。
オールド・スクールな歌い回しに、
これぞソウルといったエキスが溢れていて、もうたまりません!
ラストのスローなゴスペルに、胸アツにならないソウル・ファンなどいないでしょう。

さて、もう1枚のJ=ウォンは、ヴィック・アレンとデュエットしていて初めて知った人。
まだ30歳になったばかりという若手で、サンプルを聴いて甘い歌い口が気に入り、
新作がちょうど出たばかりというので、ヴィック・アレンと一緒に買ってみたら、
これが美メロ満載のアルバムで、大当たりでした。
90年代R&Bリヴァイヴァルのトレンドにのったサウンドと、
メロウな歌いぶりがバツグンな相性で、
今後のサザン・ソウルは、こういう若手たちが、
シーンを引っ張っていくんでしょうねえ。

キース・スウェットとデュエットしている曲もあるのには、びっくりしましたけれど、
見事なハマリ具合に、この人の個性がしっかり表われていますね。

Vick Allen "UNTOUCHABLE" Soul 1st no number (2019)
J-Wonn "MY TURN" Soul Dynasty no number (2019)

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