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サンパウロのジャズ・モデルノ トリオ・マチス

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Trio Matiz.jpg

サンパウロの若手によるジャズ、きてますね。
昨年末、ピアニストのギリェルミ・リベイロのアルバムにホレこんで、
ずっとヘヴィー・ローテーションが続いていたんですけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-12-06
それにとって代わるアルバムが登場しました。

ピアノ・トリオの編成で、レパートリーは、
女性ピアニストのエロア・ゴンサルヴィス作曲した6曲と、
ベーシストのアレックス・エインリッシュ作曲の3曲。
曲によって、バンドリン、トランペット、トロンボーン、クラリネットがゲストで華を添えます。

現代的な抒情を写した楽想には、凛とした美しさがあり、
女性ピアニストにありがちな甘さに流れないところがいいですね。
サンバやMPBの要素は感じられないかわり、ヴィラ=ロボスのクラシックや
ショーロに影響を受けているところが、このトリオの個性のようです。
歌ごころが、やっぱりブラジルのジャズの良さですよねえ。

作曲・演奏ともにぴりっとしていて、骨太なところもあるのは、
リズムがしっかりしているからでしょう。
1・7曲目に特徴的な細分化したビート精度など、
新世紀ジャズらしいドラム表現を随所にみせる
ファビオ・アウグスチニスのドラミングは、聴き応えがありますよ。
イマドキの若者らしく、デビュー作とは思えない落ち着きとまとまりのよさのあるアルバムです。

Trio Matiz "TRIO MATIZ" Nadyr Calvi 56790 (2015)

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