ミャンマー伝統歌謡の名花ソーサーダトンの旧作もありました。
ソーサーダトンのアルバムはかなりの数を持っていますが、
このアルバムは見おぼえがありません。
ミャンマーのCDで困るのは、制作年や発売年の表記がないことで、
手元に20枚以上あるソーサーダトンのCDも、
リリースの順番がよくわからないんですよねえ。
このアルバムも、ジャケットの容姿や声の若々しさから、
00年代前半のものだろうと思うんですが、果たしてどうかなあ。
ぴちぴちと弾けるような声に、若さが溢れ出ていて、
ソーサーダトンに夢中になり始めの頃を思い出します。
サイン・ワイン楽団に、サンダヤー(ピアノ)が大きくフィーチャーされ、
フネーやヴァイオリンと掛け合うインプロヴィゼーションは、
いつ聴いても、スリリングですねえ。
曲が盛り上がるパートでは、オーケストレーションを代用した
シンセの荘厳なサウンドでアクセントを付けていて、
サンダヤーとシンセがレイヤーされる、
ミャンマー伝統歌謡独特のアレンジを楽しめます。
もう1枚入手した男性歌手バニャーハンとの共演作は、
15年頃のアルバムのようですね。
こちらのアルバムはミャンマータンズィンで、
二人それぞれがソロで歌う曲のほか、デュエットする曲もあります。
サックスやエレクトリックギターをフィーチャーして、
サイン・ワインの伝統パートとスイッチしながら、
華々しくもきらびやかなサウンドを展開しています。
さすがに先の旧作より10年以上が経過しているので、
サウンドはぐっとアップデイトしていますね。
ミャンマー独特のアカヌケなさ加減は、変わんないですけれど。
それにしても、このジャケットのソーサーダトンの垂髪、スゴイな。
まるで平安貴族の女性みたいじゃないですか。
Soe Sandar Htun "THETA YE SIN" Yadanar Myaing no number
Ba Nyar Han & Soe Sandar Htun "ZEYATU SHWE TAGU THINGYAN" Cho Kyi Tha no number (2015)