リトル・フィート・ファンにはおなじみのブートレグが、ライノからオフィシャルCD化!
なんと、去年11月のレコード・ストア・デイの限定商品で、リリースされていたんですと。
レコード・ストア・デイとは縁がないもので、ぜんぜん知りませんでした。
即完売となったものの、数量限定で再流通したらしく、
ロック方面にウトい自分も、ようやくそれで気付くことができました。
音源は、74年9月19日、FMラジオWLIRの放送のために
ニュー・ヨークのレコーディング・スタジオで行われたスタジオ・ライヴ。
ブートレグ未収録の曲もたっぷり入った全11トラック、収録時間73分48秒。
実はこのブートレグ、高校生の時、持っていたんですよ。
その後、シンガー・ソングライター系のロックのレコードを大量処分したのに合わせて、
このブートレグも手放してしまったんですけれどね。
ブートレグのジャケットに貼られていたイラストと同じトナカイが、
ライノ盤でもデザインされていますね。
40年ぶりくらいの再会になるのかなあ。
もう記憶はあいまいですけれど、こんなにいい音じゃありませんでしたよ。
オフィシャル・リリースで、ミックスをやり直したんでしょう。
スタジオ録音にヒケをとらないクオリティに、びっくりしました。
特に嬉しいのが、リッチー・ヘイワードのヘヴィーなドラムス・サウンドが
ちゃんと再現されていること。
リトル・フィートというと、ローウェル・ジョージのスライド・ギターばかりに
スポットが当たるけれど、ぼくはリッチーが叩き出すスネアの、
どすっ!という重たいシンコペーションが大好物なんですよ。
リトル・フィートのバンド・サウンドの要は、リッチーのドラムスだって。
FMラジオWCBN放送の75年ライヴでも、
ここまでファットなサウンドが再現されなかったから、
やっぱ、ちゃんとミックスし直すと、こんなに良くなるんですねえ。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2013-09-19
ブートレグLPには収録されていなかった
‘Sailin' Shoes’ や ‘Dixie Chicken’ も聴けて、大満足。
やっぱこの頃のローウェル・ジョージのヴォーカルは、最高ですよねえ。
77年のツアーを収録した“WAITING FOR COLUMBUS” では、
ローウェルからこういう輝きが失われていました。
ちまたで評判の8枚組のスーパー・デラックス・エディションは、ぼくには不要。
この74年ライヴだけで十分です。
Little Feat "ELECTRIF LYCANTHROPE: LIVE AT ULTRA-SONIC STUDIOS, 1974" Rhino R2 556518/081227943752