Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

肉声の聞こえる第6作 バーナ・ボーイ

Image may be NSFW.
Clik here to view.
Burna Boy  LOVE, DAMINI.jpg


バーナ・ボーイの前作“TWICE AS TALL” は、
パンデミックの憂鬱な気分を増幅されるようで、とても繰り返し聴く気になれず。
なんかこの人って、暗いんだよなあ。力作なのはよくわかるんだけどさあ。
大ブレイクした“AFRICAN GIANT” もそうだったけど、
なんでこんなに暗いのが売れるのかしらん。

そんな相性の悪いバーナ・ボーイなんですけれど、
6作目となる新作は、なんか軽やかになったんじゃない?
レディスミス・ブラック・マンバーゾと共演した出だしの1曲目から、
重苦しさのとれた声がカラッとした印象を与えていて、耳をそばだてられました。

2曲目以降は、この人らしい内省的なメロディの曲が続き、
ネクラな体質は変わってないなと感じるものの、
サウンドのヌケが良くなり、適度にスキマのある音像とあわさって、
重苦しい印象が消えましたね。

前々作、前作の大作主義的な作品に共感できなかったのは、
この人の素顔が、あまりよくうかがえなかったからなのかも。
曲に込めたメッセージが、音楽をジャマしてたんじゃないのかなあ。
本作では、バーナ・ボーイの肉声がよく聞こえてきて、
あらためて魅力的な声質と、豊かな感情表現の持ち主であることを
再認識しました。

ちなみにぼくが入手したCDは、配信の11曲目‘Toni-Ann Singh’ が未収録。
オルタナティヴ・カヴァーのヴァージョンを買ったのがイケなかったか。失敗。
3種類あるオルタナティヴ・カヴァーのヴァージョンには、
どれもこの曲が未収録のようなので、ご注意あれ。

Burna Boy "LOVE, DAMINI Alternative Cover 3" Atlantic 075678632006 (2022)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1333

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>