ミャンマーの伝統歌謡に、少女ブームきたる?
メーテッタースウェに夢中になっているところに、新たなる少女が登場しましたよ。
その名も、キンポーパンチ。
語感がなんともユーモラス、なんて思うのは、
ミャンマーの人名に慣れていない日本人の勝手な感想ですね。ごめんなさい。
15歳だというキンポーパンチのCDは、今のミャンマーには珍しくジュウェル・ケース仕様で、
ディスクもRではなく、ぴかぴかの純正品。
レーベル面やライナーの印刷も、とってもきれい。
粗悪ソフトケースとCD-Rのミャンマー盤にすっかり慣れてしまっていたので、
おぉ、美しい!と、ちょっとカンゲキ。
ジャケットに写るキンポーパンチのほっぺには、
ミャンマー人おなじみのタナカが塗られています。
ツインテールにおこちゃまな身体つきで、15歳よりもっと年下にみえるんですが、
ご本人のフェイスブックによると、なんとヤンゴン大学に在学とのこと。
えぇ~、15歳で大学生???
んなわけないだろと思ったら、ミャンマーでは、5歳で幼稚園に入園、
小学校1~4年が6~9歳、中学校1~4年生が10~13歳、高校1・2年生が14・15歳、
大学1~3年生が16~19歳で、成人前に大学卒業してしまうんですって。
昨年このCDが出た時は15歳で、現在大学1年生というのは、間違いじゃなさそう。
ちなみに年齢の件では、メーテッターウスェは今年の1月10日で13歳を迎えたとのこと。
昨年の記事は間違いで、あの当時はまだ12歳だったのでした(驚)。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-10-11
ところで、肝心のCDの内容なんですが、これがすばらしい。
メーテッタースウェがサイン・ワインを使わず、
静謐な弦楽アンサンブルを伴奏としたシブいサウンドで迫っていたのに対し、
キンポーパンチの方は、華やかなピアノ(サンダヤー)に
サイン・ワインとフネーをフィーチャーしたミャンマータンズィンで、
その歌いぶりからは、はじける若々しさが溢れ出ています。
フェイスブックを見ると、コンテスト会場でキンポーパンチとメーテッターウスェが
一緒にいる写真がたくさん載っていて、二人で賞を取り合っているんでしょうかね。
あとひとり、二人よりもっと幼い7・8歳くらいの女のコもいて、
この3人がミャンマー伝統歌謡界の三人娘として活躍しているようです。
Khin Poe Panchi "ME YUELO SINPERME" Emperor Musc Group no number (2015)