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ブラザヴィル伝説の名バンド ネグロ・バンド

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Negro Band LES MERVEILLES DU PASSE 1959-1970.jpg   Negro Band  1958-2013 Re-Edition Des Merveilles Du Passe.jpg

アフリカのヴィンテージ録音でリリースされるのは、欧米の研究者による編集盤ばかりで、
当のアフリカからは、まったく登場しなくなってしまいましたね。
ジュジュ、ハイライフ、アパラなどの古いレコードを
せっせとCD化しているナイジェリアが例外中の例外といえますけれど、
ほかの国では、若者が古臭い音楽を必要としていないし、
オールディーズを懐かしむ中高年層も存在しないってことなのかなあ。

そんなことに思いを巡らしたのは、
珍しくアフリカ人の手によるリイシュー盤が届いたからなんですね。
コンゴ共和国がフランスから独立した58年にブラザヴィルで結成された伝説のバンド、
ネグロ・バンドの60年代末録音集です。
これまでネグロ・バンドの録音は、60年代前半のシングルから10曲をCD化した
フェモカ盤が1枚ありましたが、貴重な内容ながら、音質には難がありました。

今回CD化したアニサ・ンガパイ・プロダクションというレーベルは、
ブラザヴィル出身のヴェテラン歌手で、
一昨年に亡くなったジャック・ルベロのCDも出しているので、
レーベルを主宰するアニサ・ンガパイという人、おそらくコンゴ(ブラザヴィル)人なんじゃないかな。

ネグロ・バンドは、クラリネット兼サックス奏者の
マックス・マセンゴが中心となって結成されたバンドで、
のちにオルケストル・バントゥーの母体となったロッカ・マンボとともに、
新興のレコード会社エセンゴの専属バンドとして活動し、
60年代前半に数多くのシングル盤を残しました。
68年にはパリのパテ・マルコーニでマラソン・セッションを行い、
69年に初のアルバム“A TOUT CASSER” をリリースしています。

今回CD化されたのは、この69年作に8曲を追加したもの。
このマラソン・セッションは、77年に2枚組LP(2C150-15971/2)として17曲がLP化されていて、
本CDでは2曲が入れ替わっています。
ラテン色の濃いサウンドを堪能できる、ネグロ・バンド黄金期を代表する最高の演奏集です。
日本未入荷なのが残念なんですけれど、グラン・カレあたりが好きな人なら、ゼッタイですよ。
関係各位の皆さま、ぜひ入れてください。

Negro Band "LES MERVEILLES DU PASSE 1959-1970" Anytha Ngapy Production NGAPY13005
Max Massengo & Le Negro-Band "1958-2013 RE-EDITION DES MERVEILLES DU PASSE" Femoca 1301

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