レコード/CD棚にしまう時、ショーロのコーナーに入れるか、インストルメンタルに入れるか、
けっこう迷ってしまうブラジルの作品が多くて、頭を悩ませます。
ショーロ以外の器楽ものを、すべてインストルメンタルに整理しているわけではなく、
ジャズ・サンバはボサ・ノーヴァのコーナー、
フレーヴォはノルデスチのコーナーにいちおう分けているので、
インストルメンタルはジャズ系やコンテンポラリー系を整理している感じなんですけどね。
いっそもっと大くくりで全部インストルメンタルにして、分けなきゃいいという考えもあるんですけれど、
なかなかそこまで踏み切れなくって。
ナザレーやジャコーのショーロ古典曲を演奏しているからといっても、
演奏の感覚はショーロではなく、まるでジャズだというのもあるし、
オリジナル曲をエレクトリックぎんぎんのロック調でやっていても、
ショーロを下敷きとしたメロディで、アドリブもショーロ・マナーというアルバムもあります。
なので、曲のレパートリーや楽器編成、サウンドとかに左右されず、
あくまでも音楽の内容次第で分けることにしているので、
同じアーティストでも、ショーロのコーナーに入っていたり、
インストルメンタルに入っていたりと、バラバラになっています。
アミルトン・ジ・オランダがそのいい例ですね。
その点、今回手に入れた7弦ギタリスト、アレサンドロ・ペネッシの諸作は、
迷うことなくショーロに入れられる作品。
いずれもクラリネット奏者とのデュオ作品で、ひとりはアレシャンドリ・リベイロ、
もう一人はアルト・サックスとソプラノ・サックスも吹くナイロール・プロヴェッタとの共演作です。
色気たっぷりな吹きっぷりのアレシャンドリに、甘く優しい音色のナイロールという、
両者それぞれの個性の違いが楽しめて、どちらも魅力あふれるアルバムとなっています。
アレシャンドリとの共演作では、もう1枚スタジオ作も入手しましたけど、
オランダ、アムステルダムのライヴ盤の方が、よりプレイが緊密で、スリリングですよ。
Alessandro Penezzi e Alexandre Ribeiro "AO VIVO NA BIMHUS" Capucho Produções no number (2012)
Nailor Proveta e Alessandro Penezzi "VELHA AMIZADE" Capucho Produções ProNezzi01 (2015)