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アイルランドの妖精が運ぶクリスマス・キャロル カーラ・ディロン

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Cara Dillon  Upon A Winter's Night.jpg

そして今年はもう1枚、嬉しいクリスマス・アルバムがあるんです。
それは、先月届いた北アイルランドの歌姫、カーラ・ディロンの新作。

14歳の時、学校の同級生と一緒に組んだ
4人の少年少女グループ、オイガでデビューしたカーラ。
イングランドのフォーク・ロック・グループ、イクエイジョンを経て、
01年にソロ・デビュー作を出した時は、すでに満を持してといった感がありました。
このデビュー作にノックアウトされて、ぼくは彼女の大ファンになりました。

Cara Dillon 20040124.jpg

04年にプロモーションで来日した時、ファンのためにささやかなミニ・ライヴが開かれて、
ご本人に会うことができたのも、忘れられない想い出。
小柄で華奢な身体、ちっちゃなお顔に、透き通るような白い肌をしていて、
天使が人の姿を借りたらかくやといった容姿。妖精のような人でしたよ。
一緒に来日したキーボード奏者のサム・レイクマンと、結婚したばかりだったんでしたね。
サムもまた童顔で、絵本から飛び出てきた兄妹のような二人は、ほほえましかったなあ。
これはその時の写真。もう12年も前か。

Cara Dillon 20040124 @Shibuya Twins Yoshihashi Mini Live.jpg

「カーラ」という英語風に発音された表記に疑問を感じていたので、
その時本人に質問をしてみたら、たしかにアイルランド人の発音では「キャラ」だけれど、
イギリスでは「カーラ」と発音するので、「どっちでもいいのよ」と言う鷹揚なお答え。
ちなみにご主人のサムは、「カーラ」と呼ぶとのことでした。

お人形さんのような顔立ちそのままの歌声は、あの頃からまったく変わっていません。
今年のクリスマスは、夢見心地です。

Cara Dillon "UPON A WINTER’S NIGHT" Charcoal CHARCD008 (2016)
Cara Dillon "CARA DILLON" Rough Trade RTRADECD019 (2001)

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