エル・スールのサイトの新入荷をチェックしていて、
「初入荷」と書かれたトルコのCDに目が留まりました。
あれ? これ、確か持ってる、と思って棚をごそごそ探したら、あった、あった。
お店の解説文に、「表題曲は黒海のダンス音楽ホロンをバングラに!」とあって、
え、えぇ~、そ、そうだったっけ????
ていうか、ホロンって、去年知ったばっかりだし。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-07-27
内容をぜんぜん覚えてなくって、あわてて聴き直しました。
う~ん、なるほど。これ、ホロンだったのかあ。
打ち込みのエレクトロ・ビートと、生々しいバングラ・ビートが絡む合間を、
ケマンチェがけたたましく響くサウンド。
当時は、トルコのハルクにこんなのがあるのかと、驚いたんでした。
なんの情報もなかったので、これがどういう音楽なのか、ぜんぜんわからず、
ケッタイな面白さに、<異形のハルク>ぐらいの感想しか持てずにいたんでしたね。
ホロンの天然テクノぶりを知った今の耳で聴き返すと、
なるほどこれは、<ホロン・ミーツ・バングラ・ビート>と合点がいきます。
ホロンは、極め付けのエミネ・ジョメルトとオルハン・カンブル以来聴いてなかったので、
これを機にと、ダウード・ギュロールの旧作を探してみました。
サンプルをいろいろ聴いてみて面白かったのが、この07年作。
こちらも1曲目がバングラ・ビートとのミクスチャーなんですね。
03年作の大ヒットで、この人の看板になったのかな。
打ち込みの単調なハネるビートに、高音がつんざくケマンチェが絡んでくると、
サウンドがすごくナマナマしくなって、肉体感がむき出しになるんですよね。
クラブでプレイしたらハマることうけあいのアゲアゲ感が、たまんねー。
ちょうどジャケットやライナーの写真で、
ダウード自身がボディビルダーばりのムキムキの上半身を、
これでもかとばかりに見せつけていて、
その方面のシュミがない自分には、「キモイ・暑苦しい」という感想しか浮かびませんが、
なるほどこの音楽には、よくお似合いであります。
Davut Güloğlu "KATULA KATULA" Şahin Özer Müzik Yapim no number (2003)
Davut Güloğlu "KAPAK OLSUN" Tokta Müzik no number (2007)