祝CD化。
ジスコベルタスがやってくれました。
ブラジリアン・スキャットの名盤として、
その筋のファンから絶賛されていた、ジャズ・ボサ・ヴォーカル・グループ、
エジガル・エ・オシ・タイスの70年RGE盤です。
ブラジルのレア・グルーヴとして、一時期とんでもない値段が付けられてましたけど、
今はそんな狂騒も過ぎ去って、落ち着いた頃でしょうか。
そんな頃にぽろっとCD化されるというのも、フツーの音楽ファンには喜ばしいこと。
ばかばかしい高額盤には手を伸ばさなかった賢明なみなさま、
安心して楽しみましょう。レア度だけで騒いでたDJは、どうせ買わないだろうから。
エジガルことアントニオ・エジガルジ・ジアヌーロは、職人肌のギタリスト。
64年にファルーピニャから出したギター・インスト盤(乞CD化)でデビューし、
本作からもわかるとおり、ギタリストである以上にアレンジの才能が豊かな人でした。
ホーン・セクションを贅沢に配し、管楽器のソロも交えながら、
スウィンギーな演奏を繰り広げているんですが、
これがよくアレンジされてるんですよねえ。
短いソロがどれもキマっていて、これ、全部書き譜なんじゃなかろうか。
エレピやオルガン、ギターも、ここぞというところに、きっちり顔を出すんだから、
もう憎ったらしいったら、ありゃしない。これぞプロのお仕事ですね。
そんな最高の伴奏にのって、キャッチーな男女混成コーラスがフィーチャーされ、
シャバダバな高速スキャットがのるんだから、もうたまりません。
セルジオ・メンデスが好きなポップス・ファン、ソフト・ロック好き、
幅広くポップス・ファンにオススメです。
Edgar E Os Tais "CANTÁRIDA" Discobertas DBSL011 (1970)