うわぉ! ガブリエル・モウラの新作。
ブルーのバックに、ど派手なファッションでポーズをキめたジャケットに、即買い。
中央にどーんとでっかく名前をレタリングしたデザインも、キマってます。
サンバ・ソウルのジャケットは、こうでなくっちゃ、ね。
ここんところ、サンバ・ソウルの良作に出会えないなあと、ボヤいていたところ、
サンダリア・ジ・プラッタの6曲入りミニ・アルバムが良かったので、
これを取り上げようと思っていたところだったんですけどね。
ガブリエル・モウラの新作が届いたとあっては、
何を置いても、これをまず紹介しなくっちゃねえ。
ガブリエル・モウラについては、もう説明不要ですよね。
かつてセウ・ジョルジやロジェーとファロファ・カリオカで活躍した、
サンバ・ソウルのヴェテランであります。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-01-26
今作では大物プロデューサー、リミーニャを迎え、
生音のホーンズもたっぷり、
80年代ディスコの祝祭感もいっぱいなサウンドが炸裂します。
メジャー感いっぱいのプロダクションに、
レーベルはユニヴァーサルかWEAかと思えば、なんと、ビスコイト・フィーノ。
えぇ? なんかイメージが狂いますねえ。
インテリ向けの知的な作品を出すビスコイト・フィーノが、
こんな大衆味溢れたポップ・アルバムを出すとは。
リミーニャがプロデュースしたビスコイト・フィーノ作品なんて、これまであったっけか。
リミーニャが辣腕をふるうと、やっぱ違うと思わせるのが、ベース・ライン。
直接リミーニャがシンセ・ベースを弾いている曲もあるものの、自身が弾いていなくても、
アレンジで口出ししているに違いないとおぼしきベース・ラインがそこかしこに。
ジェリー・ジェモットばりのグルーヴ溢れるラスト・トラックなど、
背中ゾクゾク、踊らずにはおれません。
Gabriel Moura "QUEM NÃO SE MEXER VAI DANÇAR" Biscoito Fino BF501-2 (2017)