ライ好調の余波でしょうか、レッガーダの良作にも出会うことができました。
チッピー・エル・ベルカニ、まだ若そうなお顔立ちですけど、
立派なオッサン声で、女声の華やかなウルレーションに囃されながら、
キレのいいコブシを聞かせてくれます。
レッガーダは一本調子なアルバムが多いので、
曲単位では良くても、CD1枚通して聴くとアキがくるのが多いんですけれど、
これはいいですよ。アゲアゲのアッパー・チューンだらけとはいえ、
ファンキーなギター・カッティングに導かれるトラックあり、
四つ打ちのリズム・トラックの上をヴァイオリンが舞ったりと、
それぞれアレンジやサウンドに工夫が凝らされていて、変化に富んでいます。
クレジットはありませんが、タイトル曲ほか数曲でデュエットしているのは、
チッピー同様の若手レッガーダ・シンガー、ラバー・マリウアリのようです。
チッピーより、少し線の細い声をしているかな。
レッガーダ・パーティーにはぴったりなダンス・トラックが詰まったアルバム。
ラストに置かれたタイトル・トラックのリミックスでは、
バングラ・ビートのパーカッション・サウンドを取り入れたりと、
ダンス・エンタテインメントに徹した姿勢はあっぱれです。
Chippie El Berkani "CHIYCHI CHIYCHI" AMD/Platinum 5425019297268 (2013)