ロバート・グラスパーやザ・ルーツに反応できない
ヒップホップ・ジャズ鈍感者のワタクシには珍しく、
このグループはイッパツで気に入りました。
ジャズ新世代のカギを握る人力ドラムスのグルーヴが、キモチいいったらありません。
エンパイア・オヴ・サウンドは、フランス人ピアニスト兼作曲家と、
ノース・カロライナ出身のアメリカ人MCとが出会って誕生した6人組バンド。
門外漢のぼくが言うのも、おこがましいですけれど、
ヒップホップ・ジャズもすっかり成熟しましたよねえ。
ヒップホップのビートメイカーが、
サンプリング・ネタとしてしかジャズを聴いていない感だとか、
ヒップホップに手を出すヴェテラン・ジャズ・ミュージシャンの痛い感じが、
もうすっかりなくなりましたからねえ。
ヒップホップのマシンが鳴らしていたリズム・トラックを人間が再構築することで、
ジャズのビート・センスが確かな進化を遂げましたよね。
ドラムスに集中しているだけで、十分心地良いんですけれども、
フックの利いたキャッチーなメロディは満載だし、女性コーラスも交えたサウンドも
フュージョン好きの当方には申し分なく、いまだヘヴィー・ローテーション中の
ショウン・マーティンと連続で絶賛愛聴中でございます。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-08-30
Empire of Sound "OUT OF THE NORM" Empire of Sound emp73SO732 (2015)