うぉー、カッコいい。
ブラジルのジャズ、ホントに来てるなあ。大豊作であります。
今聴いていたのは、11年にポルト・アレグレで結成されたマルモータのセカンド作。
ルデーリをホウフツさせる、コンテンポラリー・ジャズのグループです。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-09-24
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-09-13
ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのカルテットで、編成こそルデーリと異なれど、
同じく新世代コンテンポラリー・ジャズのサウンド志向のグループです。
じっさい、メンバーが影響を受けたというミュージシャンに、
アーロン・パークス、ティグラン・ハマシャン、アリ・ホーニグのほか、、
シャイ・マエストロ、アヴィシャイ・コーエン、ギラッド・ヘクセルマンなど、
注目の集まるイスラエルの精鋭たちの名をあげるところからも、
彼らの音楽性は想像がつきますよね。
メロディに合わせてテンポが自在に動き、
変拍子を多用したリズム・アプローチは、まさしく現代ジャズのアイデンティティ。
ルデーリとの個性の違いといえば、マルモータの方がよりアンサンブルの中で
即興するスペースが広く取られていることでしょうか。
ルデーリのかっちりとしたアンサンブルに比べると、
ラフともえいる自由さが、マルモータの魅力でしょう。
特に、クライマックスで躍動的なドラミングを繰り広げる
ドラマーの熱量のあるプレイには、引きこまれます。
ドラマー以外の3人は、11年結成直前にバークリーで勉強していたという経歴も
ナットクの世界標準のジャズですね。
それにしても、ベロ・オリゾンチそしてポルト・アレグレと、
ブラジルの地方都市でジャズの新世代が育っているのに目を見張らされます。
ついこの前まで、ポルト・アレグレというと、
ガウーショ(牛追い)のイメージしかなかったんですけど、完全に時代錯誤ですね。
Marmota "A MARGEM" Audio Porto AP40001 (2017)