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ライトなマイーザはいかが ロザーナ・トレード

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おぉ、ロザーナ・トレードの“A VOZ DO AMOR” がCD化された!

前々回のリイシューから、往年のサンバ・カンソーン女性歌手に
スポットを当て始めたジスコベルタスが、新たなリイシューのラインナップに
ロザーナ・トレードの名作が載ったのには、小躍りしてしまいました。
今回CD化されたのはロザーナ・トレードの3作目で、
前々回のシリーズでは、ロザーナ・トレードの62年作“...E A VIDA CONTINUA” が
CD化されていましたね。

今回のリイシューのラインナップには、すでにここで書いたエレーナ・ジ・リマや
エルザ・ラランジェイラのアルバムもあるんですけれど、今回の注目のマトは、こちらです。
日本ではほとんど知る人もいないでしょうけれど、
ボサ・ノーヴァ・ファンには、マリア・トレードのお姉さんと言えば、興味を引くかしらん?

でも、線の細いマリア・トレードとは真逆の個性の歌手で、
マイーザが好きなファンだったらたまらないはずの、ディープな歌い口を持った人です。
ルックスをみても、マリア・トレードとの違いは歴然ですよね。
ハスキーな声質をいかして、情感たっぷりに歌う泣き節がたまらないんだなあ。

多くの曲はオーケストラ伴奏ですが、コンボ伴奏の曲もあるのに
クレジットが書かれていないのは、ジスコベルタスにしては手抜きですねえ。
オルガンのマンフレッド・フェスト、サックスのパウロ・モウラ、
トロンボーンのラウル・ジ・ソウザ、エレクトリック・ギターのバーデン・パウエル、
ギターのエジガー、ピアノ兼アレンジのポーショといった面々が顔を揃えています。

マイーザ・ファンで、もしロザーナ・トレードを知らないという人がいれば、ぜひお試しを。
マイーザのドロドロした部分を抜いたライトな歌い口が、きっとお気に召しますよ。

Rosana Toledo "A VOZ DO AMOR" RGE/Discobertas DBSL123 (1963)

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