コロンビアからもう1枚嬉しいアルバムが届きました。
6人組のソン・デ・ラ・プロビンシアは、
縦笛ガイタ2本と打楽器3台でオーセンティックなクンビアを聞かせるグループ。
メンバーの出身はさまざまのようですが、ガイタの二人は、
クンビアを生んだマグダレーナ川に近いカルメン・デ・ボリバルだそうで、
北部山岳地域のモンテス・デ・マリアで12年に結成されたそうです。
メロディを担当するガイタのエンブラが、軽快に吹き始めると、
すぐそのあとを、タンボーラ、アレグレ、ジャマドールの太鼓3台と、
もう1本のガイタでリズムを担当するマチョが追いかけるように
リズムを疾走させていくという、伝統的なクンビアを聞かせます。
かけ声も威勢よく、なんともフレッシュじゃないですか。
YouTubeを観たら、軽快なマラカスは、マチョを左手で操って吹きながら、
右手で振っているんですね。
マチョは穴が一つか二つしかないリズム楽器だから、こういう芸当ができるのか。
昔ながら変わらない伝統クンビアですけれど、いまや民俗音楽のディスクぐらいでしか、
なかなか聴くことができなくなってしまっているので、
これは貴重なCDじゃないでしょうか。
パーカッション・ミュージック好きにはたまらない、
アフロ・コロンビアーノの味を堪能できる嬉しい1枚です。
Son De La Provincia "LA CAJITA DE LA ENCOMIENDA" Mambo Negro no number (2018)