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ウェルカム・バック ソーサーダトン

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Soe Sandar Htun  HNA LONE THAR YAE AKARI.jpg

ミャンマーの伝統ポップスが花盛り。
メーテッタースウェ、キンポーパンチ、トーンナンディといった
十代の女性歌手たちが活躍して、溢れんばかりの若い才能をはじけさせているのは、
シーンに活気があるなによりの証拠ですね。
その一方、気になっていたのが、ソーサーダトンの近況が伝わらなくなってしまったこと。
00年代から10年代にかけて、ミャンマーの伝統ポップは、
この人の独り舞台だったといっても過言ではない活躍ぶりだったのに、
新作リリースがぱったり途絶えてしまって、
いったいどうしているんだろうと心配していました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2010-03-27
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2013-02-17

ちょうど「ミュージック・マガジン」でミャンマー音楽の特集が企画されて、
アルバム・ガイドに載せるアルバムを選んでいる最中だったんですけれど、
そうしたところにソーサーダトンの新作が飛び込んできたのは、嬉しかったなあ。
まさにグッド・タイミングとなったこの新作、何年ぶりでしょうか。
発売元が「ミャンマー伝統曲1000コレクション」シリーズと同じ、
KMA&ディラモーだというのにも、おおっ!となりました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2018-07-19

イーイーチョン&イーイーモン姉妹のアルバム同様、
美麗なホルダーケース入りのDVD付きなのだから、オドロキです。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-10-18
ソーサーダトンのDVDって、これが初めてじゃないですか。
これまではVCDしかなかったですもんね。ミャンマーでは今年に入ってから急に、
このCDとDVDセットでのリリースが目立つようになりましたね。

ソーサーダトンは、新作が途絶える前の10年代前半は、
仏教歌謡などの伝統歌謡のアルバムが続いていましたけれど、
本作はポップと伝統がないまぜとなったミャンマータンズィン。
曲のパートごとにスイッチするかつてのスタイルではなく、伝統サウンドの曲と
ロック・ギターを全面にフィーチャーした曲などを織り交ぜた内容になっています。

こういう歌謡ロック的なサウンドと伝統的なメロディを組み合わせるのは、
ポーイーセンが得意としていましたけれど、
プロダクション面の折衷のスキルもあがり、サウンドはかなりこなれましたね。
DVDのヴィデオを観ると、王朝時代の時代劇から現代の恋愛ドラマまで、
曲ごとヴァラエティに富んでいて、ライヴ演奏も登場します。

ヴィデオを観て、あれれと思ったのは、昔のようにポッチャリなお姿に戻っていたこと。
10年代前半にはダイエットの成果か、かなりスリムとなったのに、
だいぶリバウンドしてしまいましたね。

Soe Sandar Htun "HNA LONE THAR YAE AKARI" KMA & Diramore no number (2019)

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