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ナ・ムジックのカリンボー良作から カリンボー・サンカリ

「ニュー・アマゾニア・ミュージック」を標榜するナ・ムジックは、 アマゾン河口の街ベレンを拠点に置く、ブラジル北部音楽の要注目レーベル。 これまでも、ヴェレケッチを筆頭にドナ・オデッチ、ピンドゥーカと、 カリンボーのヴェテランたちの作品をここで取り上げてきましたけれど、 このレーベルは、オルタナ・ロックやエレクトロの新世代まで、 ベレンのアーティストたちのアルバムを幅広く制作しています。...

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インスト・ランバダ=ギタラーダ メストリ・ヴィエイラ

    古い話題で恐縮ですけれど、ランバダの世界的なブーム、覚えてます? 日本では、80年代末のバブル絶頂から崩壊の時代の記憶にリンクして残っていますが、 「あれは悪夢だった」と言っていた音楽評論家さんの言葉が忘れられません。 月刊誌でワールド・ミュージックのレヴューを担当されていたその方は、 原稿用に大量に送られてくるランバダ関連の見本盤に、文字通り毎月悪戦苦闘、...

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ダンス歌謡演奏集ギタラーダ3選 メストリ・ソラーノ、アルド・セナ、マノエル・コルデイロ

いい顔してますねえ。 アマゾンの川っぺりで、愛機のギターを片手ににっこり。 この人もメストリ・ヴィエイラと肩を並べる ギタラーダのヴェテラン、メストリ・ソラーノです。 17作目にあたるという本作は、『アマゾンのサウンド』というそのものずばりなタイトル。 41年生まれというので、34年生まれのメストリ・ヴィエイラよりは若いとはいえ、 アルバム・リリース時すでに72歳のお爺ちゃんであります。...

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ボフェニア・ロックの司令官 ジュピテール&オクウェス

すげえぞ、ジュピテール司令官。 キンシャサのゲットーで辛酸を舐めた苦労人の底力は、やっぱハンパないわ。 前作“HOTEL UNOVERS” も圧巻だったけれど、 今作の掛け値なしのエネルギーには、圧倒されるほかありませんね。 伝統リズムを土台としながら、これほど痛快なアフロ・ロックに仕上げてしまう ジュピテールのサウンド・クリエイターの才は、群を抜いています。...

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レユニオン新時代のマロヤ・ジャズ メディ・ジェルヴィル

うおぉぉ、ついに、出たぁ~。 マロヤ・ジャズのピアニスト、メディ・ジェルヴィルの新作。 レコーディングはとっくに終わっていると聞かされてたのに、 いっこうにリリースされる気配がなく、お蔵入りになっちゃうのかとヤキモキしてたんです。 届いた新作は、これまでメディのアルバムを出してきた自主レーベルではなく、 12年に誕生したアメリカのジャズ・レーベルからのリリースで、...

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M-BASE ギタリスト デヴィッド・ギルモア

デヴィッド・ギルモアといえば、 スティーヴ・コールマンのファイヴ・エレメンツでの活躍が忘れられないギタリスト。 スペルの違うピンク・フロイドのギタリストではありませんからねと、 いつも注釈を付けなきゃならないのがシャクにさわるんだけど、 知名度の違いは、いかんともしがたいところ。 ジョス・ストーンのツアー・サポートやマンディ満ちるなど、 さまざまなフィールドでプレイしていますけれど、...

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発展途上のコロゴが向かう未来 キング・アイソバ、アゴンゴ

今年はアフリカでキマリですね。 次々リリースされるアフリカ音楽新作の充実ぶりに、もう眩暈がしてくるほど。 去年もイキオイがあったけれど、今年のアフリカの絶好調ぶりは、ハンパない。 ヴェテランから新人、伝統寄りからエレクトロとのコラボまで、 間口の広い音楽性のアルバムが居並ぶところは、頼もしい限りですよ。 その絶好調ぶりの中でも、近年活躍が目立つドイツのグリッタービートから、...

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ソンの美意識を宿す声 セプテート・ソン・エンテーロ

ぽかぽかとした春の陽気に、ソンが聴きたくなって、 いくつかみつくろって買ったうちの1枚。 新作と思いきや、どれもこれも10年以上前の旧作で、 どんだけキューバのチェックを怠っていたのかと、反省しきり。 それにしても、ジャケットのなんたるやる気のなさ。 テキトーなデザイン、ここに極まれりで、ほんと、売る気があるんですかね。 ラテンはこの手のダメダメ・ジャケが昔から多くって、...

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バラフォンが呼ぶマンデ・グルーヴ ソリ・ジャバテ

うひゃー、このスピード感、爽快ですねえ。 ギネア、コナクリ出身のバラフォン奏者ソリ・ジャバテのアルバム。 その名からグリオ出身であることはわかりますが、 現在はフランスのリヨンを拠点に、 自分のグループ、ワマリを率いて活動している人だそうです。 バラフォンのアルバムというと、 ここ最近では、カナゾエ・オルケストラにゾッコンになりましたけど、...

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アフリカン・ファンファーレ エヨンレ・ブラス・バンド

ベニンにはブラス・バンドの伝統が残っているんでしょうか。 ガンベ・ブラス・バンドに続く新しいブラス・バンドの存在を知りました。 5管を擁する8人編成のバンドで、メンバーの5人がアワンジヌという同じ姓なので、 ファミリー・バンドなのかもしれません。 「エヨンレ」というのは、「喜ぼう」という意味のヨルバ語だそうですけど、 吹奏楽で演奏される賛美歌に“Let Us Rejoice” という曲があるので、...

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アメリカのバブル時代のトーチ・シンガー リー・モース

リー・モースだなんて、いまどきその名前が話題にのぼることじたいめったにない、 狂騒のアメリカ20年代に人気を博したトーチ・シンガーですけれど、 最近立て続けにその名を目にすることがあって、 これは、なんか呼ばれているとしか思えませんね。 そんなわけで、久しぶりに棚からリー・モースの復刻CDを取り出して、 またその歌声を堪能したりしてたんですが、...

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オールド・スクール・ヴォーカル+ヒップホップ・ソウル アリ・テナント

ふた月近く、折にふれ聴いてたけど、そろそろ棚にしまう頃合いかと、 デジパックのケースにCDを戻した、UKシンガー、アリ・テナントの新作。 そういえば、これもここでは取り上げていなかったっけ。 思えば最近、R&Bの新作を、ちっとも記事にしてませんね。 愛聴したアルバムはけっこうあるんだけど、 アフリカ、ブラジル、カリブ、アジアがとにかく大豊作なもんで、 とてもR&Bまで手が回りません。...

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日本人好みのアイリッシュ・フォーク アイリス・ケネディ

胸の奥に、ぽっとロウソクの炎が灯るような、そんな感じ。 アイリス・ケネディの声を聴くと、必ず蘇るその感覚。 ほんのりとした人肌のぬくもりが伝わるアイリスの声が、好きです。 さりげなく、さりげなく歌うその抑制の利いた歌唱は、 身体の芯にじんわりと染みこんでいくのを感じます。 アイリッシュ・フォーク・シンガー、アイリス・ケネディの3作目。 2作目から12年ぶりとは、またずいぶん間が空いたもんですねえ。...

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真面目なシンギング ロビン・ステイプルトン

ロバート・バーンズの歌ほど知られている、スコットランドの詩人はいないでしょうね。 たとえその名前を知らなくても、 「蛍の光」や「故郷の空」を聞いたことない人はいないでしょう。 その「故郷の空」“Comin' Through The Rye” で始まり、 「蛍の光」“Auid Lng Syne” で締めくくられるロビン・ステイプルトンの2作目は、 ロバート・バーンズ曲集となっています。...

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OKとNGのはざま ラディオラ

バイーア・ロック! いんやー、キモチいい~。胸をすくじゃないの。 ブラジルからこういうイキのいい音楽がちっとも聞かれなくなっていたので、 イェーイ!と大声上げて、思わずスピーカーに向かって、コブシを振り上げちゃいましたよ。 なんだかここんところ、ブラジルの話題というと、 サンパウロやミナスのインテリ・エリートが作る、 クラシックとジャズとコンテンポラリーを組み合わせた、...

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パナマ音楽をやらないパナマ元観光大臣 ルベーン・ブラデス

ルベーン・ブラデスの新作であります。 2年も前にリリースされていたのに、なんでまたラテン専門店のバイヤーさんは、 ずっと見逃してたんでしょう?という感じですが、これが日本初入荷。 ルベーンは、何年か前にタンゴ・アルバムを出したりしてた記憶がありますけど、 ぼくがルベーンを聴くのは、チェオ・フェリシアーノとの共演作以来だから、5年ぶり。...

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サルサの若大将 エドウィン・ペレス

すっかり興味を失っていたサルサ新作ですけれど、 去年あたりから、本格的に復調した兆しを感じるようになりました。 ちょうど一年前あたりにも、サルサ新作の記事を連投したおぼえがありますけど、 今年もきてますねえ、熱いやつが。 それが、この若手のエドウィン・ペレスのソロ・デビュー作。 若手と呼ぶものの、キャリアは十分。すでに中堅どころといってもよい人で、...

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13年ぶりの大人のゆりかご シーラ・マジッド

うわぁ、やっと新作を出してくれましたね、シーラ・マジッド。 ハリラヤ・アルバムがあったとはいえ、ポップ・アルバムのスタジオ新作としては、 04年の“CINTA KITA” 以来なんだから、本当にずいぶん待たされたものです。 「マレイシアのポップ・クイーン、シーラ・マジッドの完全復活」と書いてから6年。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-10-20...

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フェイルーズの伝記映画

え? フェイルーズの伝記映画? そんなものがあるの? 98年にフランスで公開された映画だそうで、ぜんぜん知りませんでしたねえ。 監督はフレデリック・ミッテラン。 ミッテラン元大統領の甥で、現在は自身も政治家になった人ですね。 05年にフランスでDVD化されていたことが、あとになって調べてわかりました。 今回ぼくが入手したのは、07年にEMIミュージック・アラビアが出したUAE盤DVD。...

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インプロ志向のUKジャズ・3ピース・バンド プレストン=グラスゴウ=ロウ

デヴィッド・ギルモアの新作と交替だな、こりゃ。 ロンドンからすごいジャズ・ギタリストが出てきましたよ。 その名はデヴィッド・プレストン。 ベーシストのケヴィン・グラスゴウ、ドラマーのローリー・ロウによる 3ピース・バンドで、姓名を繋げたシンプルなバンド名を名乗っています。 オープニングから、圧倒的なテクニックでトリッキーなプレイを聞かせて、圧巻。 うっわー、スゲー。...

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