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甘美なメロディに蕩けるビギン ロナルド・チュール

タニヤ・サン=ヴァルの新作、すんごくイイじゃないですか。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-01-13 年明けから絶賛愛聴中で、毎朝の通勤が楽しいったらありゃしない。 タニヤの艶っぽい歌声もサイコーなら、楽曲も粒揃いで、捨て曲なし。 ファンの欲目とお思いの方もいるでしょうが、 こりゃあ、タニヤの代表作“MI” 以来の傑作といって間違いありません。...

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フルベの女性グリオ アワ・プロ

オウサム・テープス・フロム・アフリカの新作は、 マリのフルベ人女性歌手による、ぴかぴかの新緑。 オウサム・テープスは、アフリカのローカルで流通している カセットを発掘する再発専門レーベルでしたけれど、 最近はこうした新緑もリリースするようになったみたいですね。 アーティストとじかにライセンス契約したリリースは、 おととしのバラフォン奏者SK・カクラバのアルバム・リリースに続くものです。...

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ポップに進化したイムザード

    昨年、ライ歌手のカデール・ジャポネの新作に登場して驚かされた アルジェリアのトゥアレグ人バンド、イムザードの近作2枚が手に入りました。 コンテンポラリーなセンスを発揮しながらも、トゥアレグらしいブルージーな感覚を しっかりと背骨にしているところが、信頼に足るバンドです。 過去2作を取り上げた記事がこちら。...

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音楽ファンが知らない優良CDシリーズ

へぇ~、こんなCDがあるのかぁ。 知ってます? 無印良品が店内で流しているBGMのCDシリーズ。 無印良品のお店にあまりなじみがないもんで、 こんなCDシリーズがあるなんて、ぜんぜん知りませんでした。 フツーのCDショップじゃ売ってないから、気づかないよねえ。 アイルランド、ブルターニュ、リオ・デ・ジャネイロ、ハワイ、プエルト・リコなどなど、...

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ファンキー・チャ・チャ エル・グラン・フェジョーベ

ヴィンテージ・ミュージックという聞いたことのないスペインのレーベルから、 興味をソソるタイトルのオールディーズ・ラテンのCDが、 いろいろ出ているのに気付きました。 気になったタイトルをいくつか買ってみたら、 届いたCDはペーパー・スリーヴのケースにCD-Rのディスクを突っ込んだだけで、 ライナーノーツもクレジットもない、曲目が書かれているだけの、アイソのない作り。...

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フィーリン・ハーモニー コンフント・ホセー・ドローレス・キニョネース

そしてもう1枚、今回買ったヴィンテージ・ミュージック盤でカンゲキしたのが、 コンフント・ホセー・ドローレス・キニョネース。 ソフトなハーモニーの美しさにラテンの粋を感じさせる男性デュオ、 エルマーノス・ベルムーデスが歌うボレーロ集なんですが、 これはまさに、フィーリン・ハーモニーそのものですね。 なるほど、昨年アオラから出たコンピレーション『フィーリン・ハーモニー』の1曲目を...

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コンテンポラリー・エチオ・ジャズ・ギタリスト、デビュー! ギルム・ギザウ

エチオ・ジャズのニュー・カマーが登場しました。 アディス・アベバのジャス・クラブで活動している 34歳のギタリスト、ギルム・ギザウです。 昨年6月にリリースされたデビュー作を聴いたんですが、 これがムラトゥ・アスタトゥケ譲りのエチオ・ジャズであるのと同時に、 コンテンポラリー・ジャズとして通用する 現代性も兼ね備えた作品となっているんですね。 エチオピア国内制作で、ムラトゥの孫世代から、...

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クレオール・クルーナーの祝30周年ライヴ トニー・シャスール

    う~ん、この人はやっぱり、ライヴの方が断然輝くよなあ。 届いたばかりの新作を聴いて、実感しましたよ。 現在のマルチニークでサイコーにダンディな歌を歌うトニー・シャスールの、 デビュー30周年を記念するライヴ盤であります。 昨年のスタジオ盤“LAKOU LANMOU” をライヴでお披露目したもので、 16年10月にパリのラ・シガールで行われたコンサートが、 CD2枚とDVDに収録されています。...

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ブルキナベ・ラッパー ジョーイ・ル・ソルダット

ジャズ・ファンなら、すぐにわかりますよね、このジャケット・デザイン。 ハンク・モブレーのブルー・ノート盤“DIPPIN'” から借りてきたのは、一目瞭然。 パロディというより、オマージュを感じさせる仕上がりで、よくできています。 リード・マイルスのデザインを踏襲しながら、 コロンビア盤のステレオ・ロゴをあしらったりと、スノッブな関心もそそりますけれど、...

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アフロポリタン・ヒップホップ コフィ

ジョーイ・ル・ソルダットに関連して、 アフリカン・ヒップホップの諸作をいろいろ聴き回っているうちに、 面白い逸材と出くわしました。 それがベニン出身のコフィなるラッパー。 13年のデビュー作という“ABLUME” は、 バックトラックがヒップホップらしからぬ生音のロック感覚で貫かれていて、 そのナマナマしいサウンドに引き付けられました。こりゃ、非凡ですな。...

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エチオ・ポップのゴッドファーザー ギルマ・ベイェネ

ギルマ・ベイェネのフル・アルバム! お~、そこに目をつけるか。う~ん、さすがはフランシス・ファルセトですね。 エチオピーク・シリーズ30作目にして、 ついにエチオピア音楽黄金期の影の立役者にスポットが当たりました。 日本盤のタイトルが『復活!エチオ・ポップのゴッドファーザー』というのも、 付けもつけたりで、なかなか感慨深いものがあります。...

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プロデューサー/研究者の功罪 アウレリオ

やったっ! アウレリオの新作が、願いかなったりで、思わず叫んじゃいました。 2年前に来日したホンジュラスのガリフーナのシンガー・ソングライター、アウレリオ。 生で観て、CDで聴く以上の魅力に目を見開かされたんでした。 トリのシェイク・ローが予想通り(?)、ぜんぜん魅力がなかったもんで、 アウレリオをトリで、いや、単独公演で観たかったというのが正直な感想でした。...

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天上から降り注ぐスピリチュアルズ ワシントン・フィリップス

謎の放浪エヴァンジェリスト、ワシントン・フィリップスを知ったきっかけは、 おそらく多くの人も同じだと思うんですけれど、ライ・クーダーでした。 ライ・クーダーが“INTO THE PURPLE VALLEY” で演奏していた ワシントン・フィリップスの“Denomination Blues” のギターを、 一所懸命コピーしていたのが、高校1年生の時。 その後もライは、“PARADISE AND...

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ダンドゥット・リバース カニア・パシソ

前にリリン・ヘルリナとエリー・スサンの記事で話題にしましたけれど、 イラマ・トゥジュフ・ナダというインドネシアのレーベル、こりゃ、大変ですよ。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-01-31 また新たなる1枚を入手したんですけど、 これまたダンドゥットが一番輝いていた80年代サウンドで、もう大カンゲキ。...

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ボレーロ・クイーン レー・クエン

昨年末にリリースされたレー・クエンの新作が届きました! 好みの分かれる歌手ゆえ、あぁ、またか、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、 レー・クエンがお好きでない方は、どうぞ読み飛ばしてください。 はい。それでは、あらためまして、レー・クエン・ファンの皆様。 今回の新作は、ヴェトナムで「ボレーロ」と称されている戦前のロマンティック歌謡シリーズ “KHÚC TÌNH XƯA”...

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ショーロとフレーヴォのあるジャズ ヴィトール・ゴンサルヴィス

あ、あれ? このメロディ、なんだっけ。え~と、有名なショーロ曲だよねぇ。 あ、そうだ、ガロートの“Desvairada” だ。 え? それなのに自作曲とクレジットしてる? 何だそれ、けしからんやつだな。 あれ? でもこれ、変拍子じゃないの。 原曲は3拍子のヴァルサなのに、これは9拍子だぞ。 ほー、こりゃなんとも、ブラジルのジャズ・ミュージシャンらしい気の利いた解釈だなあ。...

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南部アフリカへの帰還 モコンバ

ジンバブウェのモコンバは、ひさびさに現れたアフリカのフレッシュな新人バンドでした。 5年前、クリスマスも過ぎた年の瀬に聴いたばかりの前作“RISING TIDE” を、 その年のベスト・アルバムに無理矢理突っ込んだのを思い出します。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-12-29 このブログでは、年の最後にベスト・アルバムを選んでいますが、...

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マラベンタの王様 ファニー・プフーモ

モザンビークでマラベンタが大きく発展した50年代に人気を博した伝説の歌手、 ファニー・プフーモの超・超・超貴重なリイシュー作です! うわー、やっと手に入れましたよ、苦節15年! 99年にモザンビークで出たCDなんですけど、 モザンビーク盤を入手するスベなんて皆目見当つかず、 さんざん手を尽くしたんですけど結局ダメで、 完全に諦めモードとなっていた1枚なのでした。いや~、長かったなあ。...

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モザンビーク海峡の旋風にのって エーユフーロー

ファニー・プフーモと一緒に手に入れたのが、エーユフーローの06年作。 エーユフーローはモザンビーク北東部インド洋沿岸出身のメンバーを中心に、 81年に結成されたグループで、本作はタイトルが示すとおり、 結成25周年を記念したアルバムです。 エーユフーローの音楽はマラベンタではなく、 北部ナンプラ地方の伝統リズム、トゥフォ、ナマハンガ、マセプア、 ジャリマネ、モロ、チャカチャを取り入れたもので、...

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ンジュガ・ジェンに捧ぐ オーケストラ・バオバブ

傑作。 1曲目でそう確信しました。 セネガル老舗楽団オーケストラ・バオバブの復活第3作。 01年復活後のアルバムで、これ、最高作じゃないですか。 前作“MADE IN DAKAR” から10年ぶりという、長いインターバルで届けられた新作は、 昨年11月に突然亡くなった歌手ンジュガ・ジェンに捧げられています。 当初、日本盤の発売元が「ンディウガ・ディエン」と告知したので、...

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