トゥンバン・スンダで納涼 イダ・ウィダワティ
あづい~~~~~。 あちいですねえ、今年の夏も。 毎朝夕のウォーキングがシンドイ季節ではありますけど、 帰りは、汗だくになったあとの風呂が待ってますからねえ。 思えば、ウォーキングをする習慣ができるまでは、 夏はシャワーだけで、湯船に浸かることはしなかったんですが、 有酸素運動でたっぷり発汗したあとの風呂の極楽気分は、格別。 この快感を、ぼくは四十半ばにして、初めて知りました。...
View Article南国リゾートのラウンジで ビバップ・バハマ
マイアミから飛行機で、カリブ海をひとっ飛び。 カリブ海の一大リゾート地、バハマのナッソーのホテルに宿泊して、 ラウンジのバーでくつろいでいると、 ハウス・バンドのショウ・タイムが始まりました。 ビバップ・バハマの音楽を表わすなら、こんな感じでしょうか。 肩肘の張らない、イージー・リスニング・ジャズ。 ラウンジー気分で楽しめる、夏の夜の納涼盤であります。...
View Articleセカンド・ライン・ファンクのクイーン シャーメイン・ネヴィル
真夏の定番の話題をもうひとつ。 これは納涼用に夜聴くアルバムではなくて、 暑い夏は熱く燃えようぜ!という、真っ昼間のダンス・アルバムであります。 ネヴィル・ブラザーズのチャールズ・ネヴィルの娘、 シャーメイン・ネヴィルの最高傑作、98年の“QUEEN OF THE MARDI GRAS” です。 タイトルそのまんま、マルディ・グラのお祭り気分をたっぷり味わえる、...
View Article古いサンバ・カンソーンの灯を消さないで ジョアン・マカコーン
あぁ、こういう人の新作が、ちゃんと出るというのは嬉しいですねえ。 サンバ新世代のシーンが活発になって、またサンバに光が当たっているとはいえ、 こういう古いサンバを聴く人なんて、今のブラジルではほとんどいないだろうに、 それでも、きちんとCDが出るところに、ブラジル音楽業界の懐の深さを感じます。 シルヴィオ・カルダスの伴奏を20年以上務めた7弦ギタリスト、 ジョアン・マカコーンの新作です。...
View Article50年代のサンバ・カーニバル
ジョアン・マカコーンの新作で、 オルランド・シルヴァやジョルジ・ヴェイガが愛唱したサンバを聴いていたところに、 どういう風の吹き回しか、その二人に加え、カルメン・コスタや ジャクソン・ド・パンデイロ、ブラック=アウトといった往時の人気歌手たちが歌う、 50年代半ばのカルナヴァル(カーニヴァル)集が届きました。 ブラジルでは、LP初期の時代から、毎年カーニヴァルの季節になると、...
View Articleついに日本でリリースされたルークトゥンの女王 プムプワン・ドゥワンチャン
「プムプワン本邦初の公式リリース」というメーカー・インフォメーションに、 思わずため息。 そうかぁ。ルークトゥンの女王とみなされた最大のスター、プムプワンのCDすら、 日本ではこれまで1枚も出ていなかったんだっけ。 90年代のワールド・ミュージック・ブームの時代には、 欧米経由ではなく、日本人によって紹介された東南アジアの音楽も...
View Articleラテンとサルサの違い ルベーン・ブラデス
ひさしぶりのルベーン・ブラデスに、 「いいじゃん、いいじゃん」と盛り上がった前作。 (そのわりにイヤミな書きっぷりになりましたが) http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-05-01 はや新作が届くとは、精力的ですねえ。 というか、前作が2年遅れで入ってきたからでもあるんですが、 今回も、パナマのロベルト・デルガード率いるオルケスタが伴奏を務めています。...
View Articleファンシーなアヴァン・ジャズ メアリー・ハルヴァーソン
こんな人がいたなんて。 『ミュージック・マガジン』8月号の特集記事「越境するギタリストたち」で、 初めてその名を知ったメアリー・ハルヴァーソン。 エリック・ドルフィーが今の時代に生まれ変わって、もしギターを弾いたら、 きっとこんなプレイをするんじゃないかと思わせるような、 独自の語法を持っている人で、その個性は際立っています。 ブルックリンを拠点に活動している人だそうで、...
View Articleンバラ100% ユッスー・ンドゥール
まじりっけなしのンバラ。 昨年の“SENEGAAL REKK” に続き、 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16 地元セネガルでリリースされたユッスー・ンドゥールの新作は、 これまたまぎれもなくストレイトなンバラです。 いやあ、やっぱ底力が違うじゃないですか。 迷うことなく、またンバラを歌うようになったユッスー、...
View Articleサン=ルイのゴールデン・ヴォイス アブドゥ・ギテ・セック
このンバラ・シンガー、ただもんじゃない。 冒頭の1曲目にヤられました。 オープニングは、キャッチーなヒット性の高い曲を置くのが定石。 ところがこのアルバム、いきなり子供のア・カペラで始まり、 ハラムに導かれてアブドゥ・ギテが歌い始めるという、異色のナンバー。 コーラスも子供たちが歌っていて、伝統色の濃い曲と思いきや、 途中でアブドゥ・ギテがフランス語で語りを入れます。...
View Article完全復調したコリントン・アインラ
すっかり興味の失せたナイジェリアのフジ。 フジを生み出したシキル・アインデ・バリスターが10年に亡くなり、 ひとつの時代が終わったのを実感してからというものの、 自分の中でじょじょに関心が薄れていったのは確かです。 その大きな原因のひとつに、打楽器と肉声だけのフジを聞くことができなくなり、 シンセ、ギター、サックスなどの西洋楽器を取り入れたジュジュ寄りのサウンドが、...
View Articleコンテンポラリー・ガウーショ アレサンドロ・クラメル
ブラジルの若手アコーディオン奏者の新作。 お店のコメントに、 「これまでのアコーディオン・ショーロの概念を打ち破る意欲作」とあるので、 期待して買ってみたら、期待とはだいぶ違っちゃいましたけど、好アルバムでした。 期待と違ったのは、そもそも本作は、ショーロ・アルバムではないこと。 アレサンドロ・クラメル自身、ショーロのミュージシャンではなく、 ショーロうんぬんのコメントをするのは、...
View Articleレユニオンのローカル・ダンス・ミュージック ベフ・セガ
レユニオンというと、いまではすっかりマロヤの方が有名になっていますけど、 もともとはセガが盛んだった土地柄。 セガは、レユニオンばかりでなく、モーリシャスやロドリゲス、セーシェルなど、 マスカリン諸島からセーシェル諸島、チャゴス諸島に広く伝わる、 奴隷として渡ったアフリカ系住民が産み落としたダンス音楽です。 レユニオンではシャンソン・クレオールと結びついて、早くから歌謡化し、...
View Articleマキシム・ラオープを想って バン・ラオープ
もう1枚入手したセガ近作が、 セガの名クルーナー、マキシム・ラオープが05年に亡くなる1年前に、 マキシムの子供や孫たちによって結成された、バン・ラオープ。 マキシム・ラオープをご存じない方は、以下の記事をご覧ください。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15 はじめはプライヴェートなパーティやコンサートなどを催して、...
View Article世界に誇れる日本初のアフリカン・ヴィンテージ・ボックス
3年越しのリイシュー・ワーク、ついに完成! 待たされただけのことはある、アフリカ音楽遺産のスゴイ復刻がついに登場です!! パームワイン・ミュージックからギター・バンド・ハイライフに至る道のりを 深沢美樹さんが所有するSPコレクションから選曲して、2枚のCDに収めたボックス。 これは世界中のアフリカ音楽マニアをウナらせること、必至でしょう。 いやぁ、ついに出来ちゃいましたねえ。...
View Article多民族共存を目指すイスラエル発アフラブ クォーター・トゥ・アフリカ
イスラエルからミクスチャー系グループが続々登場して、 立て続けに日本にやってくるとは、なんだかイスラエル、きてますねえ。 だいぶ前に話題を呼んだイダン・ライヒェルは、 ぼくは受け付けられなかったけれど、今度の波には乗れそうです。 9月にはイエメン系ファンク・グループのイエメン・ブルースが来日する予定で、 10月にはアフロ=アラブ・ファンク・バンドの クォーター・トゥ・アフリカがやってきます。...
View Articleポップなジャズ・サンバ ジョアン・ドナート
ジョアン・ドナートといえば、ついこの前、宇宙船を操縦している ぶっとんだ絵柄の新作が出て、ナンジャこりゃと、口あんぐりしたばかり。 息子のドナチーニョとシンセ・ブギー・ファンクを繰り広げるという、 ジャケット同様ぶっとんだ内容で、80越してもシンセをぶりぶり鳴らす 気持ちの若さに、オソレいるばかりなんですが、さすがにこれは手が伸びず。...
View Article音楽はわからなくていい ランディ・ニューマン
ランディ・ニューマンの新作が出ましたね。 新作が出れば必ず買うという人は、 とうとう、ランディ・ニューマン一人だけになっちゃったなあ。 ダン・ヒックスは亡くなってしまったし、 ライ・クーダーはとっくに聴くのをやめてしまったし。 ランディ・ニューマンを初めて聴いたのは、 高校1年の時の74年作“GOOD OLD BOYS” でした。...
View Article音楽の感動と想像力 ランディ・ニューマン
ランディ・ニューマンをわからないまま、聴き続けているファンとして、 もうひとつ触れておきたいことを思い出したので、今日はその話を。 16歳の時、“GOOD OLD BOYS” にすっかりヤられ、 そのあとデビュー作までさかのぼってニューマンのレコードを聴いて、 “GOOD OLD BOYS” と同じくらい惹かれたのが、 72年作の“SAIL AWAY” でした。...
View Article知られざるインスト・レゲエ名盤 アルベルト・タリン
『ギター・マガジン』がおもしろい。 注目したきっかけは、「恋する歌謡曲」と題した今年の4月号。 ろくにクレジットされてこなかった歌謡曲のバックのギターにスポットをあてて、 山口百恵の「プレイバック part2」や中森明菜の「少女A」、 寺尾聰の「ルビーの指環」を分析する切り口も斬新なら、 チャーと野口五郎との対談や、歌謡曲のギター名フレーズなどなど、...
View Article