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円熟の頂点に立つワールド・ジャズ・ギタリスト グエン・レ

今年もまたトゥン・ズオンとグエン・レのアルバムを聴く季節がやってきました。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2015-04-12 個人的な冬の定盤は、いろいろありますけれど、 これは比較的最近になって仲間入りしたアルバム。 トゥン・ズォンのミュージカル調の歌い上げるヴォーカルに 最初は抵抗もあったんですけれど、今ではすっかり慣れて、...

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マイ・ベスト・アルバム 2019

                    CRCK/LCKS 「TEMPORARY」 アポロサウンズ APLS1912 (2019) 長谷川白紙 「エアにに」 ミュージック・マイン MMCD20032 (2019) Ei Ei Chon & Ei Ei Mon "YINTHAEKA GANOWIN THAYMYAR" Man Thiri no number (2019) Lệ Quyên...

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便り届かぬマレイシアの伝統歌謡 ナッシエル・ワハーブ

あけましておめでとうございます。 金色に飾られたジャケットが、おめでたい正月気分に似合う、 マレイシアの伝統歌謡アルバムです。 マレイシアの伝統歌謡、2000年前後はずいぶん盛り上がったものの、 すっかりごぶさたとなっていまい、 最近は新録も届かなくなってしまいました。 久し振りに見つけた男性歌手の伝統歌謡アルバム、 なんとマレイシア伝統音楽界の重鎮S・アタンのプロデュースというので...

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苦節を超えた朗らかさ ジヴァゴ

う~ん、この歌い口! たまりませんねぇ。 今のアンゴラの若手からは出てくることのない、野趣に富んだヴォーカル。 包容力のある温かな歌声から、人柄が伝わってくるかのようです。 内戦で経済が崩壊したアンゴラ国内で歌手活動を続けた苦節を考えれば、 その朗らかな歌声は驚くべきことで、人を笑顔にさせる力に感じ入ります。 ジヴァゴことアダン・ゴンサルヴィスは、54年ルアンダ生まれ。...

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新時代エチオ・ポップの逸材 チェリナ

エチオピアン・ポップの新時代を予感させたツェディでしたけれど、 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-10-30 あの作品はアメリカ西海岸に渡って活動するディアスポラならではの音楽性であって、 エチオピア国内から彼女のようなアーバンなセンスのアフロ・ポップが 登場するのは難しいだろうなと思っていたら、いや、時代は動いていましたねぇ。 そう実感させられたのが、...

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一皮むけたエチオ・ポップのプロダクション ブザエフ・キフレ(ブジ・マン)

次から次へと出てくるエチオピアの若手男性シンガー。 出てくる人出てくる人、どの人も歌が上手いのには、毎度驚かされます。 いまやアフリカで歌の上手い若手男性シンガーの宝庫は、 エチオピアとアンゴラの二か国といえますね。 ということで、今回知ったブジ・マンこと、ブザエフ・キフレくん、 スムースな歌い口で、アクがないのはイマドキのシンガーらしさですけれど、 歌唱力がバツグンに高いことは保証します。...

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ギネア=ビサウの成熟したクレオール・ポップ エネイダ・マルタ

へぇ、ずいぶんご無沙汰していた間に、円熟したんだなあ。 ギネア=ビサウの女性歌手エネイダ・マルタの4作目となる新作です。 久しぶりに聴いた歌声が見違えるようで、 あれ、こんなにいい歌い手だったけかと、ちょっとドギマギしちゃいました。 エネイダ・マルタというと、世界デビューした06年の“LÔPE KAI” が 代表作として知られていますけれど、ぼくは声が苦手で手放しちゃったんですよね。...

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クラックラックスの新展開

クラックラックスの『TEMPORARY』を絶賛溺愛聴中のところ、 わずか2ヵ月で新作EP『TEMPORARY VOL.2』を出してくるとは意外でした。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-11-05 「VOL.2」というタイトルに、ジャケットをモノクロに変えただけのデザインは、 なんだかリミックス・アルバムかダブ・アルバムかのよう。...

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すごく実用的な3人組 マイケル・フォーマネック

フリー/アヴァン系ミュージシャンとの共演が多いニュー・ヨークのベーシスト、 マイケル・フォーマネックの新トリオのメンツに、目を見張りました。 メアリー・ハルヴァーソンのギターに、ティム・バーンのアルト・サックスですよ!!! いぇ~い! もうぼくのために結成してくれたようなトリオで、速攻いただいてきました。 マイケル・フォーマネックとメアリー・ハルヴァーソンは、...

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センバのディーヴァとして復活 パトリーシア・ファリア

    アンゴラの女性シンガー、パトリーシア・ファリアは、81年ルアンダ生まれ。 ガール・グループのアス・ジンガス(・ド・マクルソ)で活動した後、ソロ歌手に転身し、 内戦がようやく終結した02年にデビュー作の“EME KIA” を出しました。 デビュー作が出たのは、まだセンバがリヴァイヴァル・ブームとなる前のことでしたけれど、 パトリーシアはすでにセンバの曲を多く歌っていて、...

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アンゴラのメロディ・メイカー フィリープ・ムケンガ

去年の暮れ、調べものついでに、アンゴラ、ギネア=ビサウ、カーボ・ヴェルデ、 サントメ・プリンシペといったポルトガル語圏アフリカのCDを <ここ掘れワンワン>していたら、アンゴラのヴェテラン・シンガー・ソングライター、 フィリープ・ムケンガの13年作を発見しました。 フィリープ・ムケンガについては、以前一度記事を書きましたけれど、...

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レユニオン発クレオール・ジャズ セドリック・デュシュマン

レユニオンのジャズ・ピアニスト、セドリック・デュシュマンは、 メディ・ジェルヴィルに続くレユニオン期待の若手。 ザヴィヌル・シンジケートのドラマー/パーカッショニストとして知られる パコ・セリーのグループで活動したのち、マルチニークのベーシスト、 ジャン=クリストフ・ラウファストと組んでゼピシを結成し、 12年にアルバムを出していて、今作がソロ・デビュー作となります。...

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カジュアルなシュヴァル・ブワ マチュラン・ロヴィロン&ブワ・キャネル

カジュアルなシュヴァル・ブワを聞かせる、マルチニークのおっさんグループ。 若手グループなのかと思いきや、クリップを見たら、 メンバー全員がけっこういい年で、長年一緒にやってきた仲間みたいですね。 デデ・サン=プリやマルセのように、 シュヴァル・ブワの可能性を拡張するような音楽と違い、 かつてマルチニークの移動遊園地のアトラクションで人気だったという、...

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成長した7弦ギタリスト ジョアン・カマレロ

    う~ん、やっぱりいいなあ、このギタリスト。 ショーロの7弦ギタリスト、ジョアン・カマレロの2作目です。 アカリから出たデビュー作で、ラファエル・ラベーロやマルコ・ペレイラを継ぐ人として 注目していたんですけれど、クラシック系レーベルから出た今作では、 グンと表現を広げたギターを聞かせてくれ、すっかり嬉しくなってしまいました。 まずジョアンのギターの良いところは、エッジの立った弦の響き。...

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フランスの若者が再現するシティ・ポップ アル・サニー

ハタチの頃にタイム・スリップするような眩暈をおぼえました。 「フランスのネッド・ドヒニー」とはよくぞ言ったものです。 70年代後半、ウェスト・コースト産AORを徹底的に下敷きにしたサウンド。 マイケル・マクドナルドが加入したドゥービー・ブラザーズやボズ・スキャッグスが 街のいたるところで流されていた、典型的「なんとなくクリスタル」時代のBGM。...

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ジャズの語法とヒップホップの発想 ジェフ・パーカー

シカゴからロス・アンジェルスに活動の場を移して活躍するジャズ・ギタリスト、 ジェフ・パーカーの「ザ・ニュー・ブリード」プロジェクトの2作目。 16年の第1作は、デジタル時代に音楽制作するジャズ・ギタリストの、 ひとつの方向性を指し示した画期的なアルバムで、ぼくはいたく感激したんですけれど、 さらに驚いたのは、翌年に日本盤がリリースされ、プロモ来日した時のこと。...

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マンディング・エレクトロ・ヒップホップ MC・ワラバ&メレケ・チャッチョ

おぉ、ついにマリ、バマコのサウンド・システム、バラニ・ショウが CDで聞けるようになりましたか! サヘル・サウンズが世界に紹介したバラニ・ショウ。 これまでLPとカセットのみのリリースで、 なぜかCDがリリースされてこなかったんですよねえ。 バマコのストリートで夜な夜なパフォームされているバラニ・ショウは、 クーペ・デカレとクドゥロのリズムに、バラフォン、ジェンベ、タマといった...

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ヒップホップに宿る濃厚なクメールの味わい クラップ・ヤ・ハンズ

続くときは続くもので、ヒップホップの好盤がまたしても手元に。 アフリカから場所を移して、今度はアジア、 クメール・ヒップホップ、クラップ・ヤ・ハンズの新作です。 クラップ・ヤ・ハンズは去年日本初上陸して、カンボジア・フェス(@代々木公園)や Soi48 のパーティで話題沸騰となりましたね。 ぼくは訳あって、どちらにも参戦できず、悔しい思いをしたんですが、...

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ヨルバ風味アフロビーツ テニ

ナイジャ・ポップのシミの新作“OMO CHARLIE CHAMPAGNE, VOL. 1”、 待てど暮らせどフィジカル化の知らせは届かず(泣)。 CDは出さないつもりなんですかねえ、はぁ。 あきらめ物件となりつつあったところ、 テニなる新人女性シンガー・ソングライターのデビューEPが届きました。 一聴、クリアなビート音に、脳ミソがじーんと鳴る快感を覚えました。...

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コモロの庶民感覚溢れるターラブ

インド洋に浮かぶコモロ諸島は、ザンジバルと同じく、ターラブが歌い継がれてきた島々。 コモロにも魅惑の南海歌謡が眠っている予感は十分するものの、 ヨーロッパのレーベルが制作するCDは、民俗音楽的なターラブばかりで、 大衆歌謡らしいターラブが聞けず、長年の欲求不満なのでありました。 コモロ現地制作のCDなら、 そうした大衆味のあるスワヒリ歌謡を聞けると思うんですけれど、...

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