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エレクトロニック・ミュージック・ビギナー宣言 ティコ

朝の通勤で絶賛ヘヴィ・ロテ中の長谷川白紙の『エアにに』。 はや3か月を過ぎようとしていますが、交代の気配はまったくありません。 エレクトロニック・ミュージックにこれほどハマった経験がなく、 自分自身でもびっくりしてるんですが、このアルバムのどこにヤラれたかといえば、 一にも二にも、ビートの快楽につきます。 これまで電子音楽って、 鍵盤系の音がサウンドのカギを握っているとばかり思っていたのに、...

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ジルベルト・ジル・ミーツ・エレクトロニック・ミュージック

入退院を繰り返しているとのニュースに心配していたジルベルト・ジルでしたけれど、 18年に4年ぶりのアルバム“OK OK OK” を出してくれて、ホッとひと安心。 新作リリースまもなくレコーディングにとりかかっていた、 異色の新作がリリースされました。 「異色の」というのは、ダンス・シアターのためのサウンドトラックだからです。 そのダンス・シアターとは、75年に設立されたグルーポ・コルポ。...

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伝統クンビアのポリリズムに酔いしれる ロス・ガイテーロス・デ・サン・ハシント

電子音楽にうつつを抜かしていたら、 生音のパーカッションが爆裂する一枚に、ぶっ飛ばされてしまいました。 コロンビアはクンビアの老舗楽団、 ロス・ガイテーロス・デ・サン・ハシントのアルバムです。 もっともオーセンティックなスタイルの伝統クンビアを継承している名門楽団で、 太鼓の弾けるビートが生み出すグルーヴが、もう凄まじいんです。 タンボーラ、アレグレ、ジャマドールという大・中・小の太鼓に、...

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エチオピア歌謡の抒情 ハイル・メルギア

現役復帰したエチオピア人鍵盤奏者ハイル・メルギアが、 オウサム・テープス・フロム・アフリカから復帰第2作となる新作をリリースしました。 前作“LALA BELU” は、ポーランド人ベーシストとオーストラリア人ドラマーとの トリオ編成でしたが、今作はベーシスト、ドラマーともにメンバー交代し、 曲によりマシンコ、ギター、サックス、トロンボーン、ヴォーカルのゲストを加えています。...

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リスボン新世代が更新するカーボ・ヴェルデ音楽 ディノ・ディサンティアゴ

    ブルーノ・ペルナーダスやルイーザ・ソブッルなど、 ポルトガル音楽新世代と称される音楽家の活躍が目立つようになってきましたね。 82年にポルトガル最南端のクァルテイラで生まれたシンガー・ソングライター、 ディノ・ディサンティアゴも、そうした世代のひとり。 そのディノの5年ぶり2枚目となる新作が、ぼくには静かなる衝撃作でした。 派手さのない地味な作品なんですけれど、...

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ずばり、モルナ マリアーナ・ラモス

ディノ・ディサンティアゴの革新的なサウンドのあとでは、 旧態然とした保守本流のサウンドに聞こえてしまうのは、ややブが悪いですけど、 これはこれでカーボ・ヴェルデ音楽王道のサウンド、悪かろうはずがありません。 6作目を数えるマリアーナ・ラモスの新作は、タイトルそのものずばりの、 モルナに焦点を当てたアルバムです。 マリアーナ・ラモスを聴くのは、10年の“SUAVIDANCA” 以来なんですが、...

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アフロフューチャリスティック・エレクトロニカ オニパ

無国籍アフリカ音楽バンドのオニパの新作は、なんとストラットから! さすがストラットから出すと、ジャケットもがぜんアカ抜けますねえ。 前作のパチもんなジャケットとはえらい違いで、 アフロフューチャーリスティックな意匠となっています。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-02-02 オープニングのタイトル曲が、...

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南ア=ナイジェリア・スウィング・ジャズ・シチュー トニー・アレン&ヒュー・マセケラ

一昨年亡くなった南アのトランペット奏者のヒュー・マセケラが、 アフロビートをクリエイトしたドラマーのトニー・アレンと 2010年にロンドンで共演したレコーディングしたセッションから、 10年の歳月を経て完成したアルバムが届きました。 二人は、アレンがフェラ・クティのアフリカ70のリーダーだった当時から親交があり、 長年共演を望んでいたんだそうですが、なかなか実現することがなく、...

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黒海沿岸ハルクとシュークリーム声 メルヴェ・ヤヴズ

トルコの音楽は、もっぱら古典ばかり聴くようになってしまい、 アラベスクやハルクといった大衆歌謡からしばらく遠のいていましたが、 ひさしぶりにハルクのステキなシンガーと出会えました。 メルヴェ・ヤヴズは、黒海沿岸の都市トラブゾンに生まれ育った女性歌手。 親族がみな楽器を演奏し、子供の頃から楽器がおもちゃといった家庭で育ち、 小学校で合唱団に加わり、高校・大学で音楽を専門に学んで、...

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キュートな古典ショーロ オス・マトゥトス

    知らないショーロのグループ名に、ん?と思って、ジャケット裏の写真を見ると、 オフィクレイドを吹いているメンバーがいるのに、おおっ! 曲目の作曲者をチェックすると、エヴェルソン・モラエスの名があり、あ、やっぱり。 4年前大きな話題を集めた、 イリネウ・ジ・アルメイダの古典ショーロをよみがえらせたアルバムで、 オフィクレイドを演奏したエヴェルソン・モラエスが参加していたのでした。...

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緊張と緩和のジャズ・ゲーム 蘇郁涵

ジャケット画の空飛ぶペンギンに、 3月3日から休館になって観に行けなくなってしまった、 池袋のサンシャイン水族館を思わずにはおれません。 年間パスポートを持っているのも、お目当てはあの空飛ぶペンギンなんですよ。 そんなしばらくごぶさたの空飛ぶペンギンですけれど、 本作の主役、ニュー・ヨークを拠点に活動するヴィブラフォン奏者ユハン・スーは、...

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コンテンポラリー・ジャズ・ロック ウェイン・クランツ

ウェイン・クランツの新作のジャケットに、オドロキ。 え? この虚ろな表情したオッサンが、あのウェイン・クランツ?? ウェイン・クランツといえば、マイク・スターンと音楽性も容姿もクリソツな、 ロック色の強いコンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト。 あのロック野郎なロング・ヘアは、どこへいってしまったのやら。 はぁ、誰だって年をとるとはいえ、この変わりようは、ちょっと、ねぇ。...

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60年代アパラのシングル・コレクション

イギリスのレーベル、ソウル・ジャズ・レコーズのナイジェリア熱がスゴイ。 アフロ・ソウル/ファンクばかりでなく、ヨルバの宗教音楽に フジの編集盤まで出しているんだから、その熱の入れようはホンモノです。 ついこの前なんか、フジの名盤中の名盤、コリントン・アインラの88年作”BLESSING” を まるまるLPでストレート・リイシューするんだから、もうビックリしましたよ。...

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ダダクアダのパンケケ ジャイバデ・アラオ

    ソウル・ジャズのアパラ・コレクションに触発されて、 パンケケについてもちょっと書いておかなきゃ、という気にさせられました。 S・ベイカーの解説では、ダダクアダの別名として「パケケ」と書かれていて、 最初読んだ時は、パンケケの n を1文字脱落した誤記だと思ったんですが、 少し調べてみたところ、ナイジェリア人研究者でパンケケのことを...

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ベニンの過去・現在・未来をつなぐプロジェクト ベニン・アンテルナシオナル・ムジカル

いやぁ、痛快ですねえ。 アフリカ音楽が持つダイナミズムを、よくぞここまでパッケージしたものです。 はじめて聴いた時、ぶっちゃけたサウンドと音圧に圧倒されたんですけれど、 何回となく聴き返すほどに、これはかなり計算して作り込んだサウンドで、 イキオイいっぱつのセッションとは、ワケが違うとことに気付きました。 ベニン・アンテルナシオナル・ムジカルは、 ラジオ・フランスと欧州放送連合の共同企画によって、...

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シランダの女主人 リア・デ・イタマラカー

ノルデスチの伝統ダンスのひとつ、シランダのメストラ(達人)とリスペクトされる リア・デ・イタマラカーが素晴らしいアルバムを出しました。 シランダは、その昔、漁師の妻たちが夫たちの帰りを待ち、 砂浜で大きな輪を作って歌い踊ったというビーチ・ダンスで、 ペルナンブーコ州の大西洋に面したイタマラカー島が発祥とされています。 そのイタマラカーに生まれ育ち、ステージ・ネームにもその名を冠した...

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現代のグリオを担うヒップ・ホップ・デュオ ダーラ・J・ファミリー

セネガルのヒップ・ホップ・デュオ、ダーラ・J・ファミリーの新作。 メンバーの一人、ファーダ・フレディが15年に出した“GOSPEL JOURNEY” は、 アフリカン・ポップスに新しい地平を切り開いた画期的な作品でしたけれど、 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2015-04-02 今作は、3人組のダーラ・J時代から変わらない、...

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リユニオンでファイナル ギャング・スター

ギャング・スターの新作? え? どーゆーこと? グールーはとうの昔に亡くなったので、DJプレミアのソロ・プロジェクなのか??? 不思議に思いながら、店頭のヘッドフォンを付けたら、 なんとグールーのラップが聞こえてくる。 あとで調べてみたら、05年から09年までの間に、 グールーがレコーディングしていた30曲分のトラックから、...

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停電でライヴ中断の思い出 アフリカン・ブラザーズ・インターナショナル・バンド

ナナ・クワメ・アンパドゥ率いるアフリカン・ブラザーズ・インターナショナル・バンドは、 63年結成で現在も活動を続ける、ガーナのギター・バンド・ハイライフの最古参バンド。 なんせ活動歴の長いバンドだから、レコードの数もものすごく多く、 ぼくもそのごく一部しか聴いていませんけれど、彼らの71年デビュー作を、 まさかCDで聞けるとは思いませんでした。もちろん聴くのは初めて。...

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アフロビーツ・ミーツ・ハイライフ ミスター・フランク

これぞヒップ・ホップ世代のナイジェリアン・ハイライフ! こんな痛快なアルバムが7年も前に出ていたのを、 ずっと知らずにいたなんて、不覚でしたねえ。聞き逃しの逸品であります。 アフロビーツはかなりのリリース点数があって、フォローしきれないんですよねえ。 フィジカルにならないデジタル・リリース・オンリーの作品も多く、 注目作をかなり聞き逃しているんじゃないかという焦りを、ずっと持っていましたけれど、...

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