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伝統美とコンテンポラリーの調和 ドベ・ニャオレ

コート・ジヴォワール出身のシンガー・ソングライター、 ドベ・ニャオレの昨年出た新作。チェックをもらしておりました。 コンテンポラリーなアフリカン・ファッションを打ち出したヴィジュアルが この人らしいですね。     04年のデビュー作を手にしたのだって、 レニ・リーフェンシュタールの『ヌバ』を思わすジャケット写真に、 度肝を抜かれたからだったもんなあ。...

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ほとばしる肉声が生み出す熱狂 サン・サルヴァドール

「ミュージック・マガジン」2021年ワールド・ミュージック・ベストで8位選出の作品。 昨年5月号で松山晋也さんが紹介されていたのを完全に見逃していて、 遅まきながら聴いてみたんですが、ブッとびました。こりゃあ、すんげえ。 去年のうちに聴いていたら、間違いなくマイ・ベスト・アルバムに入れてたわ、コレ。 オクシタニア男女6人のグループで、グループ名は、彼らが暮らす村の名前。...

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ピッツィカ・ミーツ・ジャスティン・アダムス カンツォニエレ・グレカーニコ・サレンティーノ

またしても新作を聴くのは、最低気温がマイナスになった厳寒の季節。 なんで、いっつもピッツィカを聴くのは、この時季なんだろう。不思議な巡り合わせです。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2018-01-24 南イタリア、サレント半島を代表する古参ピッツィカ楽団、 カンツォニエレ・グレカーニコ・サレンティーノの新作。...

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鮮度100%のサルサ ルイス・ペリーコ・オルティス

ウィリー・モラーレス、いやぁ、よく聴きました。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-09-15 秋から4か月、平日昼休みのヘヴィロテ・アルバムでしたからねえ。 やっぱこういうホンモノの歌力を持ったソネーロに出会えると、燃えるよねえ。 バックも実力者揃いの最高の演奏内容で、サルサ熱が再燃しましたよ。 さすがに4ヵ月も毎日聴き続けていると、...

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前線復帰したソノーラ・ポンセーニャ

    そして、パポ・ルッカ率いるソノーラ・ポンセーニャですよ。 そういえば、ルイス・ペリーコ・オルティスとパポ・ルッカって、同い年くらいなんでは。 ふと気になって調べてみたら、ペリーコは49年生まれ、パポは46年生まれでした。 天才少年ピアニストとして、パポは幼い頃から 父キケ・ルッカが設立したソノーラ・ポンセーニャで活躍し、 68年にわずか22歳で音楽監督となったんですからね。...

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忘れじのレコード屋さん その8 【ジョージア】

    パイドパイパーハウスの記事でふれた雑誌『宝島』を読み返していて、 76年に開店した吉祥寺のジョージアについても、書いておきたくなりました。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-01-19 無垢材の内装が、パイドパイパーハウスにも通じる雰囲気のあるお店で、 ここもデート中に立ち寄れそうな場所だったんですけれど、...

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妻が送ったサプライズ・プレゼント ジェーン・ホール

うわぁ、これ、日本盤で出したのか! 5年前にこのCDが出た時は、なんとも好事家向けというか、 極め付きの趣味趣味アルバムだなあと思ったもんですけれど、 すでにコレクターズ・アイテム化していたらしく、入手不可能になっていたんですね。 こういうアルバムって、ちょっとほかに見当たらないし、 なんとも味のある内容なので、日本盤が出たのなら、ちょっと書いておこうかな。...

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ごっついUKカリビアン・サウンド・システム テオン・クロス

シャバカ・ハッチングス率いるサンズ・オヴ・ケメットのメンバーとして頭角を現し、 ヌバイア・ガルシア、モーゼズ・ボイド、エズラ・コレクティヴとのコラボで、 ジャズ・シーンにチューバを前景化させてきたテオン・クロス。 <その他楽器>好きとしては、応援しないではいられない逸材ですが、 名刺代わりのデビュー作は、ぼくには物足りず。...

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センシュアルなポップ・スター ティナーシェ

うわ~ん(大泣)。 ティナーシェの新作“333” がフィジカル化! 前作はとうとうフィジカルにならなかった、とばかり思いこんでいたら、 僅少プレスされてひっそりと出回ったことを後で知り、ホゾを噛んだんでした。 絶滅危惧種のCDラヴァーとしては、今度こそ取り逃してはなるまいぞと、 息を詰めてウォッチしていたんですが、アタリを逃さず、釣り上げました(悲願達成)。...

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憑依儀礼ザールの音楽がみえてきた。

中東から東アフリカにかけて広く伝わる憑依儀礼のザールは、 古代エチオピアで発祥したと、一般によく言われています。 ザールに関する最初の記録は、17世紀のエチオピアで書かれたもので、 現地の典礼語であるゲエズ語で書かれているというのがその理由で、 西洋人による記録も、エチオピアで活動していたキリスト教宣教師によって、 1839年に記述されたのが初とされています。...

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デリカシーに富んだフォーク・ジャズ エリ・ストルベッケン

寒い日々が続きますねえ。 「新しい日常」なんぞどこ吹く風で、 あいもかわらぬ、ウォーキング30分+電車50分の通勤生活を送っていますが、 さすがに雪が降ると、早足ウォーキングは足元不安となるので、事故が怖い。 この冬は、東京でもたびたび雪に見舞われているから、なおさらなんですけど、 家で仕事するのはまっぴらなので、「リモート・ワークお断り」を貫いているのです。...

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古典声楽家が歌う民謡 ヨズガトル・ハーフィズ・スレイマン

ヨズガトル・ハーフィズ・スレイマンの復刻集! う~ん、何十年待たされたことか。 30年代に活躍した、トルコ中部、中央アナトリア地方ヨズガト県出身の古典声楽家です。 古典ばかりでなくガザルや、出身のヨズガト地方の民謡やカイセル民謡のボズラックなど、 地方の音楽を初めて歌った古典声楽家として名を馳せた人です。 その昔、トルコ古典音楽の入門に役立った ラウンダー盤の“MASTERS OF TURKISH...

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古典ファドを歌い継ぐ フランシスコ・サルヴァソーン・バレート

リスボンのファド博物館が16年にスタートさせたレーベルから出た 男性ファディスタのデビュー作。 アンドレー・ヴァス以来といえる伝統ファドの逸材登場に、 いやぁもう、頬もゆるむというか、ズイキの涙を流すしかないですね。 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2017-11-07 新世代ファド歌手として注目を浴びる、なんてのは、...

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ボサ・ノーヴァ・ギターにあらず ボラ・セッチ

59年にアメリカへ渡ったブラジル人ギタリスト、 ボラ・セッチの未発表ライブ録音が出ました。 66年、67年、68年にシアトルのジャズ・クラブ、ペントハウスで録音された音源で、 ヴァーヴから出た66年のモントレー・ジャズ・フェスティヴァルの ライヴ盤と同時期のもの。 ディスク1が66年12月1・8日、ディスク2が67年10月13・20日、 ディスク3が68年7月26日、8月2日の録音です。...

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リスボン郊外発の伝統フナナー ライス・ジ・フナナー

うーん、胸をすくフナナー・アルバムですねえ。 のっけから、ガイタ(アコーディオン)とフェローが急速調のリズムを刻む、 痛快なフナナーが飛び出して、アルバム最後まで突っ走ります。 いやぁ、このエネルギーはスゴイですよ。 よくまあ飽きさせず、同じBPMのフナナーを12曲も聞かせるなあというか、 それだけの実力が、このグループにはありますね。 なんといっても、集中力が圧倒的ですよ。...

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カーボ・ヴェルデのサックス トティーニョ

64年、サンティアゴ島プライアに生まれた カーボ・ヴェルデのサックス奏者トティーニョこと、 アントニオ・ドミンゴ・ゴメス・フェルナンデス。 セザリア・エヴォーラのバンドで14年間演奏してきた人で、 セザリアの06年作“ROGAMAR” のジャケットで、 セザリアの前にデカデカとジャケットを飾っていた人です。 この人の99年のソロ作“SENTIMENNTAL” は、...

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70年代カーボ・ヴェルデのラテン風味のクレオール・ポップ シキーニョ

    ローカル臭たっぷりの、このジャケットがたまんないんです。 カーボ・ヴェルデの歌手が79年に出したレコードなんですが、 場末感をかもし出す田舎くささが、味わい深いじゃないですか。 こんなマイナーなレコードが、まさかCD化されていたとは、思いもよりませんでした。 LPのジャケット・デザインから、 タイトルと歌手名のロゴタイプだけを変えているんですが、 オリジナルのデザイン性のない文字体より、...

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グルーヴを取り戻したポップ・フナナー フォゴ・フォゴ

カーボ・ヴェルデ音楽の旧作が続きましたけれど、これはピカピカの新作。 リスボンから登場した新人グループなんですが、 なんとカシンのプロデュースだということに、え~??? なんでまたカシンが、カーボ・ヴェルデ音楽に手を出したんだろか。 予想だにしなかった組み合わせに、いささか警戒しながら、聴き始めましたよ。 1曲目から、いきなり80年代ポップ・フナナーを焼き直した、...

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アガデスの「アイルの星」 エトラン・ド・ルアイル

ニジェールのアガデスは、サハラ交易の拡大によって、 14世紀にトゥアレグの隊商が駐留する都市として栄え、 トンブクトゥからの往来に加えて、カノからハウサ商人が北上するなど、 多様な民族の交差点となりました。 しかし、1500年頃ソンガイ帝国に征服され、 のちにモロッコからの侵略によって町は荒廃し、人口は激減します。 19世紀になるとフランスの植民地下におかれ、...

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アンビエントなエレクトリック・アフリカ ロキア・コネ&ジャックナイフ・リー

アルバムを聴き進めるうちに、胸のドキドキが止まらなくなりました。 プログラミングのサウンドがこんなに新鮮に響くアフリカン・ポップスを聴くのは、 サリフ・ケイタの『ソロ』以来、35年ぶりだぞ。こりゃあ、事件だ! 80年代のワールド・ミュージック時代のアフリカン・ポップスといえば、 エレクトリック・サウンドが席巻していたわけですけれど、 なかでもサリフ・ケイタの『ソロ』のサウンド・プロダクションが、...

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