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オレスの騎兵 アイッサ・ジェルムーニ

    アルジェリア北東部オレス山地に暮らすベルベル系民族のシャウイ人の音楽といえば、 近年流行しているスタイフィを耳にできるようになりましたけれど、 スタイフィのルーツであるシャウイの伝統音楽とは、なかなか出会うチャンスがありませんでした。 シャウイの伝統音楽を聞いてみたいと、強く意識するようになったのは、 フリア・アイシがフランス、ストラスブール出身の5人組ヒジャーズ・カールと組んで発表した...

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カリブがジャズを生んだ

「ジャズはラテン・アメリカの音楽の一種である」という刺激的なテーゼは、 ラテン、カリブ音楽ファンはもとより、 ポピュラー音楽史に関心を持つ者に、多くの示唆を与えてきました。 ところが、肝心のジャズ・ファンは、 この言葉の意図するところがわかってない人が多いですね。 まず、このテーゼを考えるには、両者の音楽が誕生する以前の、 19世紀末から20世紀初頭の音楽を想起しなければ意味がないんですけれど、...

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アラビック・ロマンス ジャナット

モロッコのシャバービー・シンガー、ジャナットの4作目にあたる新作が届きました。 3年ぶりの新作も、前作同様ロターナからのリリースです。 なので、お買い求めはお早目に、ですよ。 いつだか、「ロターナだからいつでも買える」なんて言っていた人がいましたけど、 アラブ・ポップスのCD流通状況が一変したことを、ご存知でない方も多いようですね。...

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乞再来日 ウィリアム・ベル

声を聴いただけで、その人の誠実さが伝わってくる、 そんな思いにとらわれてしまうシンガーに、ウィリアム・ベルがいます。 もちろん、じっさいの人柄を知っているわけじゃありません。 でも、歌詞を噛み締めるように丁寧に歌うベルの歌いぶりは、 <誠実>をおいてほかに、うまく当てはまる言葉が見つかりません。 思えばぼくは、ウィリアム・ベルの魅力に、長い間気付けずにいました。 “You Don't Miss...

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ワカの名盤 クイーン・サラワ・アベニ

ナイジェリアのヨルバ・ミュージックで、女性だけが歌うワカの人気シンガー、 サラワ・アベニの名盤がついにCDされました。 サラワ・アベニがフジのトップ・シンガー、コリントン・アインラとのロマンスで 世間をにぎわせていた頃のアルバムで、長年所属していたレコード会社のリーダーから、 コリントン・アインラの自己レーベル、コリントンに移籍して間もない84年の作です。...

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歌謡カリンボーのむせかえる大衆味 ドナ・オネッチ

カリンボー婆ちゃん、ドナ・オネッチの新作が届きました。 12年のデビュー作から、4年ぶりとなる2作目。 アマゾン川に浮かぶ船の上でポーズをきめたジャケットからは、 マングローブの匂いが伝わってくるようですね。 前作は、カリンボーの味わいをきちんとキープしつつ、 トリップ・ホップやヒップホップまで取り入れたマルコ・アンドレのプロデュースが鮮やかでしたが、...

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ギネア=ビサウのヒップホップ リーマン

ギネア=ビサウのラッパーのCDを入手しました。 ギネア=ビサウ? どこ、それ?とか言われそうですけど、 西アフリカはセネガルの南、ギネアの西にある旧ポルトガル領の国ですよ。 初耳という人は、これを機に、地図を開いてみてくださいね。 10年も前のアルバムを、なんで今頃という感じなんですけれど、 なんせPALOP ことポルトガル語公用語アフリカ諸国のCDは、...

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ギネア=ビサウのクレオール・ポップ イヴァ&イチイ

    前回の記事で、ひさしぶりにギネア=ビサウの男性デュオ、 イヴァ&イチイの名前を見つけて懐かしくなり、 彼らのCDを引っ張り出してきました。 小国ギネア=ビサウのポップスは、熱心なファンの間でも、 せいぜいスーパー・ママ・ジョンボが知られているくらいじゃないでしょうか。 そういえば先日、デビュー当時の未発表録音が発掘されましたね。...

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ジャズ十月革命・2016 梅津和時+原田依幸

うわぁ、‌とうとうCD化されたか。 梅津和時と原田依幸が渡米して、当時のロフト・ジャズ・シーンの精鋭たちとセッションした、 生活向上委員会ニューヨーク支部。 デザインするという意識がまるでない、いかにも自主制作なジャケットは、 およそ購入意欲のわかないシロモノで、 行きつけのジャズ喫茶で聴けるからいいやと思っているうちに、そのジャズ喫茶も店じまいして、...

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南ア・ジャズの意欲的セッション マッコイ・ムルバタ

ポスト・アパルトヘイト世代の南ア・ジャズを、ただいま見直し中。 まったく知らずにいたミュージシャンがあまりに多く、めまいがするほどです。 アルバムもiTunes でいろいろ見つかるものの、 フィジカルが入手困難で、閉口しております。 そうしたなかで知った、サックス奏者のマッコイ・ムルバタ。 この人はポスト・アパルトヘイトの新世代ではなく、中堅世代の人ですね。...

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センバ新世代のフォーキーな哀感 キャク・キャダフ

ずいぶんと変わった名前ですね、キャク・キャダフって。キャブ・キャロウェイみたいな。 アンゴラ人にとっても発音しにくい名前らしく、インタヴューでは必ず質問されていますよ。 インタヴューで語るその由来によれば、 名前の「キャク」はキコンゴ語の yours を意味する語だそうで、 「キャダフ」というのは、母親の姓のフィネーサと父親の姓のフェルナンデスのイニシャルに、 名前の「キャク」の kya...

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やんちゃなサルサ復活 サボール・イ・コントロール

うわー、こんなサルサ・バンドがペルーから出てくるとは。 「サボール・イ・コントロール」なるバンドのネーミングにも、 ありし日のサルサを知る者には、グッとくるものがありますけれど、 サウンドにみなぎる70年代当時のままの熱っぽさは、まさに感動的です。 バンド・リーダーで音楽監督を務めるサックス奏者ブルーノ・マチェルは、...

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サルサ・クリオージャは濃い口の歌手で コサ・ヌエストラ

時代錯誤ともいえるサボール・イ・コントロールのサウンドに比べると、 クリオージョ音楽の才人といえる、 プロデューサーでギタリストのティト・マンリケ率いるコサ・ヌエストラは、 まさしく現代らしいオルケスタといえるでしょうね。 その洗練されたサウンドのテクスチャは、21世紀ならではという手触りがあります。 それゆえ、サボール・イ・コントロールのようなストリート感はありません。...

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クリオージョ音楽の華麗なる名作 バルトーラ&ロス・エルマノス・バルデロマール

コサ・ヌエストラの新作にやや不満を抱きながら、 一緒に手に入れたこちらを続けて聴いたら、思わず満面笑顔になってしまいました。 そうそう、コサ・ヌエストラの新作に欲しかったのは、この濃厚な味わいなんですよ。 どんどん洗練されて薄口になるラテン世界のなかで、 ペルーのクリオージョ音楽は、唯一無比といえる野趣な味わいを保つ、希有な大衆音楽。...

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マリネーラ愛 フリエ・フレウンド

なつかしや、フリエ・フレウンド。 クリオージョ音楽は、濃い口の歌手でこそ聴き応えがある、な~んて言ってたそばから、 フリエちゃんのアイドル声もたまんないんっす、なぞとやにさがるワタクシであります。 いやー、変わんないねぇ。とってもかわいい、その歌声♡ 「かわいい」なんていう歳では、すでにないはずですけれど、 歌いぶりのチャーミングさは、90年のデビュー作からちっとも変わっていない。...

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タイの宝物 ウタイラット・グートスワン&チャンチラー・ラーチャクルー

昨年末聴いた、タイの仏教歌謡レーのアイドル・デュオ、 ウタイラット・グートスワン&チャンチラー・ラーチャクルーの新作。 前作は、曲調に変化がなく単調きわまりない内容に加え、 地味なプロダクションという悪条件にもかかわらず、 二人の歌のうまさに引き込まれて、すっかり惚れ込んでしまいました。 http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-12-26...

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新妻のういういしさ ファン・フォン・アン

はじめ聴いた時の印象が薄くて、 しばらく寝かせたままにしていた、ヴェトナムの新人女性歌手のデビュー作。 典型的な抒情歌謡なんですけど、すぐにピンとこなかったのは、 あまりにも暑すぎる真夏に聴いたせいだったのかな。 涼しくなってきたので、あらためて聴いてみれば、いやぁ、いいじゃないですか。 レー・クエンのレパートリーに通じる、古風でロマンティックな佳曲がいっぱい。...

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圧巻の65作目 オリヴァー・ムトゥクジ

インタヴューに関心のないぼくですが、これまでに一度だけ、 自分からやらせてほしいと手を挙げたのが、13年に来日したオリヴァー・ムトゥクジでした。 インタヴューは45分という短い時間でしたが、 話を聞きながら伝わってくる、オリヴァーの包容力のある人柄、 その懐の深さ、思慮深さ、相手を思いやるユーモアに、すっかりまいってしまい、...

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ファンキー・ハイライフの名盤誕生 パット・トーマス

ストラットが、ついにやってくれましたよ。 エボ・テイラーに続いて、ハイライフのヴェテラン・シンガー、 パット・トーマスをカムバックさせ、新録アルバムを制作したので、 いつか黄金時代の録音もまとめてくれるはずと、期待していたんです。 今回リリースされたパット・トーマスの編集盤は、 ソロ歌手として独立する以前の、名門ダンス・ハイライフ・バンド、...

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伝統フナナーの名作 ビトーリ

アナログ・アフリカの新作は、なんとカーボ・ヴェルデのアコーディオン弾き ビトーリのアルバムと聞いて、ちょいオドロキ。 アナログ・アフリカは、お蔵入りのマスター・テープに光を当てて、 世に出すことをモットーにしていたレーベルだったのに、 既発アルバムの再発とは、宗旨替えをしたんでしょうか。 それはともかく。 貴重な伝統フナナーが聞けるビトーリを再発してくれたとは、いやぁ嬉しい。...

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