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年明けはシャアビから カメル・シアムール

あけましておめでとうございます。 暮れの12月から良作が続出で、嬉しい悲鳴をあげっぱなしなんであります。 お気に入りのヘヴィロテ盤も聴きたし、未聴CDの山も片づけにゃならんし、 これじゃ正月休みが足りない~♪ とにかく買うCD、買うCD、全部いいんだから、仕事なんかしてる場合じゃない(?)。 このブログの記事もたまりにたまってしまい、ひと月先まで予約済という始末です。...

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王道ポップ・ライを更新したサウンドで カデール・ジャポネ

おお、このメジャー感、スゴイな。 ここまでポップにしたライっていうのも、いいもんだね。 ジャケットからして、ライの場末感なんてみじんもない爽やかさですよ。 トゥアレグ・バンドとも共演するし、アラブ歌謡路線でもいけるという、 カデール・ジャポネの18年の新作は、この人のヴァーサタイルな才能が、 本来のポップ・ライという土俵で存分に発揮された快作になりました。...

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スコットランドの新星デビュー ハンナ・ラリティ

またしても清廉な歌声がスコットランドから届きました。 18年のBBCラジオ、スコットランド若手伝統音楽家賞を受賞した、 グラスゴーの若き新進女性歌手のデビュー作。 このクリアーなクリスタル・ヴォイスに、 ココロときめかないトラッド/フォーク・ファンなんて、いないでしょう。 ただきれいに歌うだけじゃありません。 アルバム1曲目を飾るのは、ジーニー・ロバートソンが歌った伝承曲の ‘The Moon...

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スウィンギン・アイリッシュ・フィドル ジェリー・オコナー

もう一丁、とびっきり清廉な1枚を。 こちらはアイリッシュで、歌ものでなく、インスト演奏。 ラ・ルーやスカイラークの活躍で知られるフィドルの名手、 ジェリー・オコナーのソロ作です。 バンジョー奏者のジェリー・オコナーじゃありませんよ、念のため。 ジェリーほどの名手ながら、これが2作目というのも意外ですけど、 ソロ・アルバムはなんと14年ぶりというんだから、 寡作ぶりにも程があるというもの。...

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ジャズを超える音楽作品 ネイト・スミス

ネイト・スミスって、クリス・デイヴと1つ違いなんですね。 二人ともすでに中堅どころのドラマーなのに、 年下の若手ミュージシャンとの共演が多いせいか、 新世代ジャズのイメージが強いんですけれど、もう40も半ばなんですよねえ。 ネイト・スミスの10年前のリーダー作は、自分ではほとんどドラムスを叩かず、 打ち込み使いのR&B色の強いヴォーカル・アルバムだったので、...

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ジャズマスターの業師 ネルス・クライン

センスのいいジャケットに目を引かれました。 おお、ジュリアン・レイジが参加しているのかと、 試聴機のヘッドホンをつけて、ボタンを押すと、 ジャーーーーーンと、ギターのカッティング一発。 はやここで、胸が高鳴っちゃいました。 ベース・ラインが走り出すと、ギター2台が後を追うように走り出します。 うぉー、カッコいい。 ネルス・クライン? 誰、それ? ウィルコのギタリストなの?...

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イサーンの節回し ノーンマイ・ムアンチョンペー

ルークトゥンやモーラムは、ごく一部の人気歌手をのぞき、 ほぼCD生産をストップしてしまったみたいですね。 フィジカルはMP3 CDかカラオケVCDのみになりつつあるというこの傾向、 タイばかりでなく、ほかの国にもどんどん広がっていくんだろうなあ。 というわけで、めぼしい新作が手に入らなくなったタイ歌謡でありますけれど、 旧作のなかから、絶品のモーラムを見つけちゃいました。...

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小アジアの詩情 ディレク・コチェ

去年の暮れに買ったトルコ旧作が良くって、ここのところのお気に入り。 寒くなってくると、アナトリアの叙情を伝える弦楽アンサンブルが沁みますねえ。 それにしてもこのアルバムはユニークです。 ディレク・コチェというトルコの女性歌手のアルバムなんですが、 なんとこれがトルコ盤じゃなくて、ギリシャ盤なんですね。 しかもグリケリアが4曲で一緒にデュエットしているのだから、ビックリです。...

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ブラジリアン・ネオ・ソウル・ディーヴァ パトリシア・マルクス

グレッチェン・パーラトを思わせる、 ひそやかでデリケイトな歌声に、息をのみました。 短いオープニングのイントロに続いて、するりとすべり込む、 綿菓子のようなふわーっとしたサウンドに、もう夢見心地。 人力ドラムスの生音グルーヴ、 鍵盤をレイヤーしたサウンドがもたらすネオ・ソウルの快楽。 う~ん、パトリシア・マルクスの新作、やるじゃない。 5歳でテレビ・デビュー、9歳で歌手デビューした...

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アミルトン・ジ・オランダの後継者登場 カラピッショ・ランジェル

おー、いつかは出てくるとは思っていたけど、ついに出てきましたね、 アミルトン・ジ・オランダの後を追う、頼もしき若手バンドリン奏者が。 サンバウロ州の内陸、アララクアラ出身というカラピッショ・ランジェル。 少し前にアナ・コスタとのデュオ作が出て、初めてこの人を知りましたけれど ブラジルの新世代ジャズ・レーベルとして注目の集まる ブラックストリームからの新作ということで、さっそく買ってまいりましたよ。...

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フレッシュな古典ショーロ トリオ・ジューリオ

現代的なインストルメンタルと一緒に、 こういうオーセンティックなショーロの良さを味わえるアルバムが届くというのが嬉しい。 7弦ギター、バンドリン、パンデイロを演奏する、ジューリオ3兄弟のデビュー作です。 リオ出身の3人はパンデイロのマグノが兄で、 7弦ギターのマルロンとバンドリンのマイコンが双子の弟だそうです。 レパートリーはすべてマルロンとマイコンのオリジナル。...

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ストリート育ちのサンバの強度 アナイー・ローザ

サンバの現代的な再解釈といえば、 ロムロ・フローエスの前衛サンビスタぶりが筆頭格といえそうですけれど、 https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-02-01 ジェラルド・ペレイラをカヴァーしたアナイー・ローザの新作も、 すごく面白いアルバムに仕上がりましたね。 昨年がジェラルド・ペレイラの生誕100周年だったのか。...

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母のわらべ唄 書生節

♪ラメチャンタラ ギッチョンチョンで パイノパイノパイ パリコト パナナで フライ フライ フライ♪ 大正時代のコミック・ソング「東京節」を知ったのは、いつだったんだろう。 小学生の時、ザ・ドリフターズがカヴァーしているのを聞いて、 すぐ一緒に歌えたくらいだから、もっと幼い頃、たぶん母親が歌うのを聴いて、 覚えたんじゃないかと思うんですけれど。 ぼくの幼児期の音楽体験といえば、...

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マリア・テレーザ・デ・ノローニャの全録音集

すごいボックスが登場しました! 最愛なるファド歌手、マリア・テレーザ・デ・ノローニャの全録音集であります。 そうかあ、2018年はノローニャ生誕100周年だったんですねえ。 ファド歌手の最高峰といえば、文句なしにアマリア・ロドリゲスですけれど、 一番よく聴くファド歌手となると、 やっぱりぼくはマリア・テレーザ・デ・ノローニャですね。...

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前進を続けるユーカンダンツ

うお~ぅ、ユーカンダンツ、前進してるなあ。 エチオピア黄金時代のクラシックスを、 変拍子使いのラウドなオルタナ・ロックへ変貌させるという、 ドギモを抜くアイディアで、脳天をブン殴られたデビュー作。 https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2012-12-27 その衝撃が冷めやらぬ間に来日もしてくれて、 その実力がホンモノであることを、しっかりと確かめられました。...

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ルーツ・レゲエとDJとヒップホップ カバカ・ピラミッド

う~ん、カッコいい。 このカッコよさがどこから来てるのか、ちゃんと知りたくなりますねえ。 スレンテンが流行したあたりからレゲエ離れしてしまって、はや30年以上。 ダンスホール・レゲエ以降のレゲエの歩みをぜんぜんわかっていない、 完全なるレゲエ門外漢なんであります。 ちょうど1年前、ジェシー・ロイヤルの初アルバムを聴いて、 ルーツ・レゲエのリヴァイヴァルを実感したわけでしたけれど、...

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アフリカン・クロスオーヴァー・エキゾティカ オニパ

エスニック雑貨屋なんかでよく売ってる、似非アフリカンな仮面。 アフリカ現地の土産物屋に並んでいるコピー商品なら、まだマシな方で、 インドネシアのバリ島あたりで作っているフェイクものをよく目にします。 アフリカの仮面もオセアニアの仮面も見分けがつかない人なら、 なんとも思わないんでしょうけれど、プリミティヴ・アートを愛する者には、 そのあまりなガラクタぶりに、目をそむけずにはおられません。...

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セネガル文化再発見の旅 クンバ・ガウロ

セネガルを代表する女性歌手、クンバ・ガウロの3年ぶりの新作。 昨年暮れの12月7日に、現地セネガルでCDとUSB(!)のフォーマットで リリースされたんですが、これは力作ですねえ。 セネガルの多様な民族、各地方の文化遺産を掘り下げて歌うという企画に加え、 2月24日に予定されている大統領選挙に向け、 セネガル社会の団結と平和への願いを込めたアルバムとなっています。...

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王道の南ア・ポップ新人 ムリンド・ザ・ヴォーカリスト

南アから、男女若手2人それぞれのデビュー作が届きました。 まずはじめは、クワズールー=ナタール州南岸、ポート・シェプストーン出身という、 ムリンド・ザ・ヴォーカリストことリンドクレ・マジェデジ。 若干23歳の新人で、ヒット・メイカーのDJマフォリサにインターネットで見出され、 一躍ブレイクしたというアフロポップのシンガーです。 そのデビュー作から溢れ出す、...

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南ア・ディープ・ハウスの傑作 シミー

もう1人の南ア新人は、シミーことシンフィウェ・ンホラングレラ。 出身はムリンド・ザ・ヴォーカリストと同じクワズールー=ナタール州で、 より内陸部のツゲラ・フェリー。齢も24と、ムリンド・ザ・ヴォーカリストと1つ違い。 出身も年齢も近い2人ですけど、音楽性は違って、シミーの方はディープ・ハウスです。 クワイトが再び盛り上がってきたのにつられて、ハウスも盛り上がっているんでしょうか。...

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